自転車

熊本に行ってきました! 分かったことが沢山あった。行くのが大事!

2017/03/29

前回の記事に書いた通り、熊本へイマオさんと行ってきました~。

今回、BJnetさんにご支援いただくことになったので、被災地の方々が求めていることは何か・・・ということを意識してそれであればなるべく多角的に情報を集めようと、またメディアから情報発信ができることもあり熊本市役所さんへの取材交渉などの段取りや現地での取材、撮影など様々なお手伝いをさせていただきました。

利害が一致したとは言え、BJnetさんには多大なるご支援を頂き、本当にありがとうございました。

また、Twitterを中心に色々と情報を寄せて頂いた方々、本当にありがとうございました。日程の組み方からライドのコース、観光まで全て参考にさせて頂いて、とても充実した3日間になりました。

Bjnet(バイク情報ビージェーネット)さん
地道な取材やアクティビティを記事にしている。地域貢献やクリエイター発掘など様々なチャレンジも行う自転車メディア。

イマオさん
ポジティブな思考で行動力のあるサイクリスト。ヤビツ40分台の一流ローディ。

今回は熊本市役所様においても、サイクリストという少し変わった立場のメディアやライターの私達に快くご対応頂き、大変感謝しております。熊本市役所様への取材に関しては、BJnetさんの記事が後々公開されると思いますので、そちらを楽しみにお待ちください。

今日はイチサイクリストとしての私の視点から、熊本へ行って感じたことを記事にいたしました。非常に書くことが多いので今回は復興に関係する内容を主に記載したいと思います。

日程と工程

日程は以下のような感じで過ごしました。

1日目 3/11(土) 羽田発、熊本城散策と市内観光

2日目 3/12(日) 金峰山を中心にした熊本市周辺ライドと阿蘇視察、現地ローディのちょびさんと交流

3日目 3/13(月) AM BJnetさんとの協力で熊本市役所様へ取材を実施、 PM 熊本空港発

被害が大きかった熊本城、益城町、阿蘇

今回時間がない中で、色々回ってみて分かったのは熊本地震は被害の大小が地域によって全然違うということでした。

熊本市街地にある熊本城の被害

熊本に訪問して、レンタカーで市内に移動している時に見た街の光景は特に震災被害を感じるものはなく、震災というものを最初に感じたのは熊本城の被害光景でした。

熊本城にきて被害に気付き始める

市内への移動時があまりに普通で何もなかったため、気持ちも油断していてショックが余計に大きかったように思えます。

熊本城は熊本市の中心部に位置します。初めて熊本に訪問した時、こんな市のど真ん中に城があるのか!とびっくりしましたが、熊本城の東側にある繁華街と比較すると熊本城がどのくらいの規模かがわかると思います。

熊本城は非常に広大な敷地内に天守閣以外に幾つもの建物が立っているのですが、周辺のお堀を囲うようにある石畳から本丸を囲う石垣まで時代的な建造物は軒並みダメージを受けているように感じました。

熊本城の被害と言うと、お城の土台となる石垣が崩れてしまい城の底が見えてしまっているところをテレビなどで見た人も多いと思います。これは象徴的な箇所をクローズアップした訳でなく、敷地内のいたるところで起こっていることで自動車が通れる舗装された道の片側を完全に塞ぐほど崩れてしまっている箇所などもあったくらいです。

人の姿が少なくなった益城町

実際に熊本在住や出身者の声をtwitterで伺ってから現地に訪問したのですが、熊本の地震では被害箇所に大きく差があったようです。

その最も被害が大きいといわれていた益城町でした。

熊本城のショックが大きかったことには、道中で震災の跡を殆ど見なかったことにあると思います。実は最初に降り立った熊本空港が最も被害が大きいといわれていた益城町にあるのですが、そこからJR熊本駅までの道中でも全く被害の跡を見ることは無くスムーズに到着したことから、少し震災規模を疑っていたところがあったからです。震災被害は無いに越したことはないですしね。

しかし、熊本城の状況を見た後はその気持ちは無くなり改めて益城町に訪れると色々なものが見えてきました。

幹線道路は整備されていますが、車道脇に目を向けてよく見ると電柱の高さが均一でなく斜めに傾いていたり・・・これは液状化によって電柱が沈みこみ、斜めに倒れ掛かってしまったのだそうです。

また、住宅街に入り込むと全壊している建物が幾つかあり、また更地が異常に多いことにも気づきました。一見影響を受けていないように見える建物も瓦が落ちてしまったのか屋根にはビニールシートが被され、殆どの家は車が埃を被り、玄関には「危険」の貼り紙がしてありました。

プライバシーの問題がありそうなので車で通りすぎるだけであまり写真は撮れませんでした。

今回の訪問中に色々な人に話を伺いましたが、やはり古い木造家屋は揺れに耐えられず倒壊してしまい新しい家屋については倒壊まではいかずとも壁にヒビが入るなどの被害があったそうで、異常に多かった更地はきっと倒壊した家屋を既に片付け更地にしてしまったのではないかと思います。

「これじゃあ怖くて家に入れないね・・・」なんてイマオさんと感想を口にしていてやっと気付いたのですが、一見するだけでは普通の家屋にしか見えないのですが、住宅街全体的にブルーシートがかけてあり、人が住んでいる気配がなく住宅街には工事業者をまばらに見かける程度で閑散としていて、夜になったところを想像するとあまり長居したくない怖さがありました。

自分の家周辺一帯が安心して住めないような場所になってしまうことを想像すると、自分のことではないのに悔しい思いが沸きました。

金峰山を登った時に地元の人に聞いた話では家が倒壊してしまったことにより、二重ローンの心配をしている人達が結構いるというお話も伺うことができました。

参考:大規模な自然災害でローンの返済が困難になったら

畑が多い地域には仮設住宅が建てられていて、勿論ここで生活している方々がいらっしゃいました。

熊本市内は活気に溢れていましたが、この益城町は被害の差が非常に大きく、私の住んでいる東京都江戸川区からパレサイのある東京駅近辺までの距離がちょうど熊本の中心から益城町までの距離にあたるのですが、この距離でこれだけの被害の差があるのも今回の熊本での震災の難しいところだと思いました。

もし、私の住んでいるところで地震があったら同じ東京都に住みながらも東京西部の人達はひょっとしたらその状況を把握していないというくらい理解に差が生まれるんだろうと。この事実は当事者にとっては相当な精神的負担があるんじゃないかと思います。

水の復旧に2年かかる阿蘇

サイクリストなら訪れてみたい場所、阿蘇。

絶景が見れるとのことで有名なラピュタの道にも向かってみました。

この時期、阿蘇は野焼きのシーズンだそうで草原は茶色く焦げていました。

阿蘇の山。

Googleマップのナビを頼りに国道57号を進むと復興が急ピッチで進んでいるようで舗装された奇麗な道が続いています。

やっぱり阿蘇は需要があるのかな?などと思っていたらその先で通行止め。

阿蘇の57号線。通行止めなのでいかないように。

近隣のお店で片づけをしてる親切な人が近辺の交通事情を教えてくれたんですが、もっと突っ込んで聞いてみると国道57号は復旧を進めているため、こういった間違って入ってきてしまう車両が実は復興の妨げになってしまうとのことでした。・・・知らずとは言えすみません。

これから行くことがある人は57号を進むとミルクロード入口という交差点があり北方向に向かって県道339号から大分方面への迂回路があるため、そちらのルートを使用してください。

阿蘇での被害はテレビで見たことがある人も多いと思いますが、被害が大きかったところへは入ることはできません。また土砂崩れの心配などがあるため、通行止めの付近へは近づかない方が無難だと思います。自分の身の危険だけではなく復旧活動を進める方々への迷惑にもなってしまうので良く考えて行動する必要があることを学びました。

またGoogleには申し訳ないですが、Googleマップにナビをさせると通行止めを無視してしまうので他のアプリの方が良いと思います。私は車で行ったこともあってYahoo!カーナビを使用しました。

参考:Yahoo!カーナビ -無料で使えるカーナビアプリ-

大分と熊本を繋ぐ重要な道路の一つがふさがっているため、渋滞が起こりやすく車での移動だったため写真はほぼ撮ることができまなかったので伝わりにくいと思いますが、通行止めの付近では新しめの家屋やオープン間近のお店などが点々と存在し、最初は「あぁ復旧が進んでいるんだな」と思っていました。

しかし、現場で作業をしていた人に伺ったところ「ここら辺一体は完全に退去している」という驚く現状を教えてもらいました。

「近日オープン!」などという張り紙がしてあって、それこそ車のディーラーの綺麗な建物などがありましたが、それは復旧が進んだ訳ではなくオープン間近にしながら退去しなくてはならず、そのまま時間が止まってしまった状況だったようです。

当事のことを想像をすると無念でしかたありません、、、

もう少し話を聞いていったところ、道路の復旧などは急ピッチで進めているものの問題なのは水の復旧が進まないのだそうです。

今後、どのようになるかは分かりませんが、早くても2年はかかる見込みだとか。

ラピュタの道、入り口。土嚢が積まれては入れなくなっている。

来た道を戻りミルクロードを渋滞の中登ってラピュタの道の入り口まで行きましたが、メディアで見ていた通り土嚢で塞がれていて様子を見ることはできませんでした。

ローディとして阿蘇の色々な場所を自由に走ってみたい・・・そんな願望を持ちました。そのためにも早く復旧が進むように何ができるのか考えたいと思いました。

受け入れて、次の復興へと気持ちが切り替わった人達

今回、熊本への訪問で気付いたことは熊本城がいかに熊本市に根付いているかということでもありました。

私達は熊本城のあまりに非日常的な光景に表現できない気持ちを「すげぇすげぇ」としか言えずにカメラを向けて写真を撮っていたのですが、ここは日常の通路として使っている市民の方達が大勢いるんです。

熊本城の被害を悲観した目で見続けない

先の熊本城の被害について写真を見ると被害の大きさに尋常じゃないことが伝わるかと思います。

しかし、あの写真の背中側では広大な広場で遊ぶ人達が大勢いる平和な風景がありました。

私にはあまり城の敷地内で遊ぶという文化がありません。しかし熊本城は熊本市民のコミュニケーションの場として一般の生活に浸透した場所だということを感じました。

熊本城の広場で遊ぶ人達。熊本城の敷地内は重要なコミュニケーションの場所になっていた

地元の人には当たり前の場所で当たり前のことなのかもしれません。それでも色々と感じていることはあるとは思いますが、既に受け入れてどのように生活を安定させていくか、復旧させていくかということに目を向けている人達が大勢いるということを感じました。

熊本修復についてもどのような作業を行って修復していくかが分かるようになっています。熊本の文化財をいかに残していくか。また熊本城が熊本の人達にとってどんな存在なのかが伝わってくるような気がしました。

被害を受けた熊本城を憂うだけではなく、いかにして修復し地域に根付くシンボルとして再建するか・・・そんな客観的に文化財を修復するような技術者魂的なものを勝手に感じました。

今回の熊本震災では、専門知識を持った建築関係の方だけでなく一般の県民、市民の方も含めて現代の建築技法がいかに優れているか、お話を伺った時に伝わってきました。そういった体験を通じて熊本城の特に石垣が崩れた原因を現代の技術を持って強固に修復し、この困難を乗り越えさらなる強いシンボルにする、、、ある意味でそんな希望のようなものを感じることができました。

過去の経験は確実に生きている

熊本市は政令指定都市(政令市)に指定されています。政令指定都市というのは人口が50万人を超える都市で一般的な市の機能にプラスして特別な行政機能を持つことができる市のことを言います。

熊本市以外にも震災被害の経験がある神戸市、仙台市といった政令市から震災後すぐにアクションがあり、復旧のナレッジ共有があったりと、過去の経験を無駄にしない確実に被害を縮小するネットワークが作られてきているそうです。

また、今回色々な方にお話を伺えましたが、食料品に困ったというようなお話は殆ど聞きませんでした。

熊本はもともと地震が少ない場所として企業誘致を図るほどで地震などの自然災害に対する備蓄の意識は過敏ではなかったようなのですが、震災時はコンビニの食料品の供給スピードが非常に早かったようで一般企業が先の震災から確実にインフラを整えていることが分かりました。

こういうのって凄いですよね。

訪問することが一番大事

今回訪問をして見てきた震災の現状は予想を越えているものであり、しかし前向きな方々の受け止め方に逆に頑張ろうと言う気持ちにもさせられました。

じゃぁこのことに関して僕らには何ができるんだろう。

今回、熊本へ訪問したテーマです。

色々教えてくれた熊本ローディのちょびさんや、金峰山で登山をしていた方、ナルシストの丘にいたローディ、熊本市役所の方、お土産屋さんのおかあさんや、自転車ショップの店主などなど、やっぱり「実際に来てもらうのが一番良い」ってことでした。

義援金を贈ることや現場でお金を使うこともあるんだと思うんですが、やっぱり現場を見て貰う。実際にどういう風になっているのか来てもらって見て貰うのが一番良いんだそうです。

中には勿論まだまだ復興に対して前向きになれない人もいらっしゃるとは思います。

でも良く聞く通り「第一に現地に行って、第二にお金を落とす」というのが一番良いことなのかもしれません。

「九州ふっこう割」という割引があるそうです。4月からはプランが拡充されるとか!?

行こうと思ってる人は以下のサイトなど参考になるかもしれません。今回は熊本について記事にしましたが、大分県もありますので、ぜひ検討してみてください!

参考:九州からありがとうキャンペーン特集|旅行会社一覧

ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました

冒頭でも触れましたが、今回は色々な人にご協力、ご支援いただき熊本訪問を実のあるものにできました。

Twitterで私やPちゃん経由で色々な被災情報や観光情報、ロードバイクのコースなど教えて頂いた方々、本当に充実した日程になったのは皆さんに教えて頂いた情報のおかげだと思います。

また、訪問時のツイートをいいねやリツイートをしていただいた方々もありがとうございました。九州の現状や魅力が伝わって行きたい気持ちになって頂けたら嬉しいです。

そして、冒頭にも書きましたがBJnetとイマオさんをはじめとするスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。現地での濃い情報を得られたのはBJnetのサポートとイマオさんの行動力がかなり影響しています。

BJnetさんは少ないスタッフなのにイベント盛りだくさんでやっていますので、まだ熊本の記事は公開されていないようですが、いずれ公開されるはずなのでそちらの方もご覧ください。

さて、次回は熊本を実際に走ったり、飲んだり飲んだり飲んだりした観光日記をお知らせいたします。

・・・最近忙しくて更新遅くてすみません。

Bjnet(バイク情報ビージェーネット)さん
地道な取材やアクティビティを記事にしている。地域貢献やクリエイター発掘など様々なチャレンジも行う自転車メディア。

イマオさん
ポジティブな思考で行動力のあるサイクリスト。ヤビツ40分台の一流ローディ。

 

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