パンク修理の難易度はタイヤとタイヤレバーで大きく変わる
スポーツ自転車を乗るための最初のハードルにパンク修理があるかと思います。
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私は上級者では無いですが、たぶん30回くらいはタイヤ交換をしたことがあるくらいの経験者です。そのくらいの経験で得たパンク修理(チューブ交換)について、ちょっとした蘊蓄を紹介します。
パンク修理は道具でやり易さが全く違う
パンク修理は、必ず「ホイールをフレームから外す」、「タイヤをリムから外す」、「チューブを交換する」という作業があると思います。
初心者にとってパンク修理の最も難しいところは、この「タイヤをリムから外す」作業ともう一度取り付ける作業かと思います。
(リムとはホイールを横から見た時の外側の円になっている金属部分を言います)
しかしこの作業、実はコツや慣れ以前に使うツールとタイヤによってやり易さがかなり変わってきます。
まだ未経験の方はこのツールやタイヤの違いが分からないので、最初に使いづらいツールややりにくいタイヤに当たってしまうと、途端に自分に問題があると思って苦手意識を持ってしまうのでは無いかと思います。
すごい人なら素手でできるとか、割り箸でできるとか、そういう極論は脇に置いておきます!
買ってはいけない非初心者向けタイヤとツール
そんなに多くを使った訳ではないですが、私の経験からNGツールと使っているツールを紹介します。
初心者泣かせのタイヤ達
パンクはホイールとタイヤの相性で硬さが変わってきます。特に折り畳んだ状態ではなくワイヤーが通った円形の状態で売っている安価なタイヤには注意です。
場合によっては取り付けも取り外しも固すぎて、タイヤレバーが折れます。そのくらい固い!
また、通常外す方が簡単で、はめる方が難しいので、固いタイヤ女性の力ではかなり厳しく恐らく爪がボロボロになる可能性も・・・
そして、やっとはまったと思った後にリムとタイヤにチューブが挟まれて1度も使わずに新品チューブがパンクするという事態が!?
ちなみに私は10回ほどタイヤ交換を経験した後に購入。タイヤレバー1本とチューブ3本をダメにしました。・・・これは本当に心が折れます。
私の愛用しているタイヤも固い・・・
ちなみに、私が過去に使ったタイヤの中ではパナレーサーの安価なタイヤは非常に硬かったです。怖くてもう同メーカーは買うことができず・・・トラウマ体験でした。
コンチネンタルのGP4000S2という大人気のタイヤは、フルクラムというメーカーのホイールでレーシング5、レーシングゼロのどちらもすんなり入るとても付けやすいタイヤでした。今はGS5000というのが発売されているようでGP4000S2は安くなっている場合があるようなのでおすすめです。
そして私が愛用しているミシュランというメーカー。リチオン2を使った後、高級品のPRO3というタイヤに手を出しましたが非常に交換しやすくパンクへの恐怖心は無くなりました。
しかし、その後PRO4という後継品となるタイヤを買いましたが、PRO3に比べるとかなりキツくなり交換時は握力が無くなるくらいに・・・そして、いま愛用しているのはミシュランのクリリオン2は外すのはできる物の取り付けは素手ではできない硬さです。
何だかクリリオン2はやたらと細くて付けにくい!じゃあ何で使ってるんだって言うと性能良いのに安価で耐久力が高い気がするんですよね。
このようにタイヤはそれぞれ特徴がありますので、少なくともAmazonなどのレビューで一度情報を見てから購入するようにした方が良いと思います。
単純に使いにくいシュワルベタイヤレバー
タイヤをリムから外すツール、タイヤレバー。
どれを買って良いのか分からないとメーカーの知名度とAmazonレビューからシュワルベのタイヤレバーを買ってしまう人も多いと思います。
これ、使いにくいのでお勧めしません!
太く固くしならない・・・折れたりはしませんが、太いのでリムとタイヤの間に入れにくく、固く真っ直ぐな形状なのでスポークに固定しずらく作業もしにくいです。
私が自転車を始めた2015年頃はどのブログでもこのタイヤレバーがおすすめされてたんですが全然使いにくく、収納がしやすいと言う内容も良く見ましたが、他のどの商品もだいたい収納しやすい工夫がしてあるのでどうせなら使いやすいのを買うのが良いと思います。
ちなみに、この使いにくいタイヤレバーも後継品は非常に評判良いです。
私のおすすめ
私は全く上級者では無いですが、パンクは10分くらいで対処完了できるくらいのレベルで、苦手意識はなくなりました。
そんな私のおすすめを紹介します。
タイヤはケブラータイプを選ぶ
円状でタイヤの形で売っているワイヤーが入ってるタイプではなく、折り畳んだ状態で売っているケブラー素材の物がおすすめです。
私はミシュランのリチオン2と言うケブラータイプのものを使っていました。
廃盤品なのでもう売っているものは劣化が進んでいるかもしれません。現行品はリチオン3になります。
ケブラータイプはワイヤーが入っていないので取り外しが楽なものが多く、固いものを引く確率が減ります。また若干軽いというメリットもあります。
ケブラータイプよりワイヤータイプの方が安価ですので「とにかく価格!」という意味でクロスバイクにはサーファスのタイヤセカを使っていました。
こちらはワイヤーのタイプですが、ワイヤータイプが全て固い訳ではなくタイヤセカは取り外しにはあまり苦労はせず安価で試しやすいタイヤだと思います。
ホイールによっては相性もあると思いますが、高級品ではやっぱりコンチネンタルのGP4000S2がはめやすさでは最も楽でした。
先が細く湾曲しているレバー
タイヤレバーは
・リムとタイヤの隙間に差し込むため先が細い
・スポークに固定するため本体部分が湾曲している
ということが重要です。
この両方をクリアしているのが色んなメーカーが全く同じ形で販売しているこのタイプのタイヤレバーです。(写真のメーカーはTacx)
GIZAも出してるしノーブランドでも売ってたりします。
ちなみに、上記の2つの条件に近いPanasonicのタイヤレバーを使ってますが、使いやすさでいうとこの複数メーカーから出てるレバーが上です。
この反り具合が本当に良い仕事をするんです!
ちなみに先に書いた通り今はクリリオン2という非常に硬いタイヤを使っていまして、私はタイヤレバーと言うよりタイヤペンチというもっと強力なツールを使っています。
タイヤ交換に心配な人は以下の記事を参考にしてみてください!
トラウマにならないように・・・
こういうネガティブなレビューはアンチっぽい感じがしてしまうのですが、タイヤ交換も慣れれば何かしら対策があったりします。ただ初心者の内に大変な思いをして苦手意識をもってしまうのは勿体ないなと思うんですよね。
パンクは慣れれば怖くないので、早めに苦手意識を無くしておきたいなと・・・そういう意味で参考にしていただければ幸いです。
ちなみに、上の写真は私のサドルバッグですが、ドライバーと六角レンチ付きの小さな工具と、タイヤペンチ、タイヤチューブ×2、目薬や予備のコンタクトレンズなどが入っています。
終