ロードバイクのビンディングペダルで坂道発進をするアイディア

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私のチームでもついにいのっちがビンディングペダルを購入し(まだシューズは買ってないw)、いよいよメンバー全員がビンディングペダルを装備することになりました。いやー、時間かかったなぁ。

ビンディングペダルデビューと言えば、立ちゴケですよね。この立ちゴケについての対策は前に記事にしたことがあるのですが、坂道でのリスタートはどうでしょうか?

な、なんということだ・・・なんという激坂だ!

車の坂道発進も「サイドブレーキを引きながらフットブレーキを離す」という手順を知らないと坂道でのスタートは非常に難しくなると思いますが、それと一緒でビンディングペダルの坂道発進も平坦で幾ら乗れてても、いざ坂道となると勝手が違って難しいかと思います。

特に女性は脚力が弱いので苦手な人は多いんじゃないかと思います。

参考
ロードバイクの『ビンディングデビュー!』で気をつけたこと

ビンディングペダルで立ちゴケしないために気を付けること

ペダルは脚を回しながらキャッチする

ネットで調べてもなかなか納得できる有効な手段が見つからなかったので、私がやってる方法を記事にしました!

ちなみに、このエントリーを読んだからって坂道発進ができるようになる訳じゃないですが、楽になる人はいると思うんですよね。またSHIMANOのSPD-SLしか使ったことないのですが、たぶん他の規格のものでも同じ方法で行けると思います。

ひとこぎでペダルをキャッチしようとするから坂道発進ができない

坂道発進で怖いのは登り坂のため、軽いギアでの発進になりスピードが出にいことから失速が早く、ひとこぎでビンディングペダルをキャッチする(はめる)ための時間的余裕がないところにあるかと思います。

よくあるビンディングペダルのはめ方

このため、良くキャッチするまでをスムーズにして、装着するまでの時間を短縮することで解決しようとする人が居ますが、これは非常に難易度が高い気がします。

・・・そして、私はそもそもこの考え方自体が間違えていると思っています。結論から言うとビンディングペダルのキャッチはひとこぎでキャッチするのではなく、回しながらキャッチするようにしています。この方法だと多少の慣れは必要ですが坂道発進で恐怖を感じることは少なくなると思います。

回しながらビンディングペダルをキャッチする

具体的には上図のようにペダリングの上死点でペダルに足を置くようにして、クリートの位置が合っていればそのまま踏み込んで固定し、位置が合っていなければ次の周かその次の周にまた足を置き直すという方法です。ペダルに足を置くタイミングは別に上死点でなくても下死点でもやりやすいところで良いかと思います。

買ったばっかのペダルはまだ馴染んでいないので回転が重いですが、少し乗ってスムーズになったペダルは基本的には常に同じ方向を向くようになっています。

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ペダリングは正確な円運動が難しく、どうしてもクランクは上死点・下死点で回転スピードが落ちやすいのでペダルの向きが安定しやすくなり、キャッチもしやすくなります。

ちなみに、SPD-SLペダルはかかと側が下を向いているので、私は上死点で後ろから前側に足をスライドさせながら引っ掛けています。

仮に12%を超えるまさに激坂だと厳しいと思いますが、10%程度の坂だと意外にいける・・・というか何の苦もなく行けると思います。

ひと漕ぎではめないといけないよりも、逆に固定されていないからこそ、こけそうになったら無理しないで降りれるというのも良いところだと思います。

回転しながらキャッチする時のコツ

概要は以上で終了ですが、ちょっとしたコツがあると思うので書いておきます。

片足ペダリングと言うより片足をメインにした両足ペダリングで、踏むというより、置く・・・という意識

ここまで読んで「片足ペダリングね」と思った方も居るかと思うんですが、半分正解で半分不正解です。

片足ペダリングはやってみると分かるんですが、意外に大腿四頭筋を酷使してしまい相当筋力を使ってしまうし難易度が高いです。かつ、登り坂で片足ペダリングなんて更に難易度は上がります。もしやれと言われたら私なら「アホか」と答えます。

なので完全に片足ペダリングをするのではなく右足をメインに回す意識で左足はちゃんとペダルに乗せます。そうすると完全に片足ペダリングする時よりも確実に楽に両足ペダリングしているかのように回せると思うんです。

足をペダルに乗せて位置確認してるだけで実はかなりペダルを回している

たぶん普段「ペダルを踏む」ということをしてるんですが、踏まないで足をペダルに置いておくだけでも踏むのに近い効果があり、もしくは片足だけでペダリングをするよりも体のバランスがとりやすいなどで効率が良くなり回し安くなっているんだと思います。

『片足をブラブラさせた状態での片足ペダリング』と『ペダルに足をおいて右足をメインにしたペダリング』を一度平地で試してみて片足ペダリングはきついけど、左足を置いたら楽に回せていると感じたら、もうほぼ坂道発進の問題はクリアできたようなもんです。

ペダル位置を足裏で確認しながら、満を持してペダルをはめる

ペダリングをしながら左足をグリグリと動かし位置が合っていると確信が出来たら少し踏み込んでペダルをはめます。

確信が持てなかったらまた足を放して、ペダルを一周させて足を乗せてグリグリと位置を確認します。

この位置確認ができていない状態で踏み込むとシューズが滑ってスネを打つことになるので注意です。焦らずってとこですね。

平地でのスタート&ゴーで練習する

このキャッチ方法は個人的にはメリットはあってもデメリットは感じていません。こういうやり方をせず、走ってる人を見るとみんな足をはめてからペダリングし始めるので、何かデメリットがあるのかもしれませんが・・・

信号待ちからのスタートや危険物回避の時に練習する

平地で良くあるのが信号待ちからのスタートで、スイーッて出て行ってゆっくりスピードが落ちて行ってパチンとはめてから漕ぎ出すパターン。ママチャリなどにうっとおしい顔されながら抜かされていくのが良くあるパターンな気がします。ロードバイクはスタートが遅いと言われる理由にもなっているような・・・(^^;

信号からのスタートが遅いと言われるロードバイク

これを、ペダリングしながらキャッチする方法にすると最初からスローなスタートにはならずにスムーズに加速して行きながらペダルをキャッチできます。

またサイクリングロードなどが主な練習場であれば、野球をしているグランド脇を通る時などは徐行すると思うのですが、その際はビンディングを外してペダリングをすれば急に止まる時も安全で、危険を回避できた後はスムーズに加速できるかと思います。

慣れると逆に足を止めてキャッチする方が面倒になってくる

慣れてくると足を止めてキャッチする方がだんだん面倒になってきたりします。

DURA-ACEやULTEGRA、105のようなバネが強いペダルだと踏み込んではめる必要がありますが、PD-R540やPD-R550のようにバネが弱めのペダルならペダリングしてシフトチェンジしたショックで自然にハマるくらいなので、キャッチ→固定→ペダリングが物凄くスムーズになります。

私はPD-6700に変えてしまったのですが、PD-R540やR550を使っている人は是非試してみて貰いたいです。