結局行ってしまったサイクルモード2016で試乗しまくった件
少し時間が経ってしまいましたが、行ってきましたよサイクルモード2016!
今年は行かないかと思ってたんですが、会社が休めたので行くことにしました!
目的は試乗
今年は会社が休めたので平日に行くことができたので、こりゃ~もう試乗するぞーっ!というつもりで参加です。
なんと今年はSPECIALIZEDが7年ぶりの展示があるとのことで、こりゃ~乗るしかない!
サイクルモード、平日の試乗の混雑具合
休日に試乗に行くとかなり並ぶことになって、予約で埋まってしまう事すらあったのですが、平日の試乗がガラガラと聞いていたのでどのくらいかというのも興味がありました。
と言いながら・・・到着したのはなんと14時!遅すぎる!
もう正直、幾ら空いてるとは言えあんまり乗れないだろうなぁと思っていました。
ところが、急ぎ足で会場をぐるっと回って15時頃から試乗開始をしたところ、試乗締め切りの17時半までの間に実際に乗れた自転車はGUERCIOTTI CARTESIO、SPECIALIZED TARMAC SL4 SPORTS、VENGE ELITE、CANYON Ultimate CF SLX、Aeroad CF SLX、PINARELLO RAZHAということで合計6台!
かなりのハイペースだったかと思います。サイクルモードに試乗目的の人はできるだけ平日に行くのが良いということが分かりました。
面白かった展示と全体イメージ
初日に行ったのでイベント規模は小さ目。たぶん、2日目3日目は一般向けのイベントが多く出展されたんじゃないかと思います。
試乗や講座目的でないなら、2日目以降が楽しめるかと思います。
観光情報が充実
昨年もそうだったんですが、サイクルモードでは観光系の情報が充実しているように思います。
自治体の人なのか、様々な地方の観光情報が出展されていて、サイクリングコースを紹介しています。旅行代理店のパンフレットのようなカタログを配布していて自転車向け情報が多いので、ここでカタログを貰いながら話を聞くと、色々と出かけたい気分になったり自転車を楽しむためのアイディアを貰えるのでなかなか侮れません。
ちなみに、昨年はここで千葉の情報を仕入れた影響で養老渓谷に何度か行くようになりました。
いつも見ているバイク文化とは違う文化が見れる
私はちゃんと見てないんですが、フレームビルダーの出展ブースなどがあったようです。自転車専門学校の出展などは「自転車か?」というような物もでていたりして非常に面白かったようです。
ある程度固まっている自転車の概念に違う視点を持ちこむこういったブースは非常にマニアックで面白いと思います。
また、昨年も触れたんですが、韓国のジャージメーカーの出展があり、今年出てたところも結構好きな感じでした。
OSS BIKE WEARというところで、韓国は色に対するセンスが日本とも欧米とも違っているように思えます。蛍光色が多いと思うんですがカラーの組み合わせがあんまり見ないタイプかと思うんですよね。
昨年のardenというメーカーは価格が結構高めでしたが、OSS BIKE WEARは7,000円ほどということで価格も有名ブランドよりは抑え目かと思います。
海外のこういったメーカーは日本では販売パートナーが居ないため、パートナーを求めに出展しているようなのですが是非ともどこかと仲良くなってもらいたいですね。どこかのショップと仲良くなって受託とかでもやれれば面白そうなんですが。
ちなみに昨年見たメーカーはardenはこちら。
試乗の感想
ということで、サイクルモードの感想はここまでにして、ここからは試乗した自転車の感想です。
乗りやすさ重視でのランキング発表!
自分に合う合わないは、サドル高、ステム長、ハンドルのリーチや高さ、クランク長など色々とあるんだと思いますが、根本部分にはジオメトリがあるかと思います。
これが合わなかったら調整には時間がかかると思うんですよね。まぁそんな話は置いておいて、何の参考にもならない楽に乗れた自転車ランキング発表ぅ~!!
同じモデルに乗ってる人が「そうだろうそうだろう、良いマシンだっただろ?」と思ってくれたら、私の勝ちです。
1位 SPECIALIZED TARMAC SL4 SPORTS
他に圧倒的な差をつけてダントツでTARMACが乗りやすかったです。
SL4 SPORTSはTARMACのグレードの中でも最も下のグレードで価格も20万と安いのですが、乗った瞬間に「おっ」と驚く感覚があります。
何が楽かって体全体で関節に張ってる感じがしない。非常に無理無く前傾姿勢が取れます。
初心者はハンドルに手を伸ばして上半身を支えるため、腕を曲げて乗ることが難しいと思うんですが、TARMACは自然と腕が曲がった状態で楽に乗ることができました。
この体験は驚きです。FOCUS CAYOに試乗した時も似たような感じでしたが、TARMACはもう少し重心が前側に置くような感じでペダリングが非常にしやすい印象でした。(クライムの時はちょっと腰痛くなるかもなぁ?)
CULEBROに出会ってなくて、これに試乗してたらこっちになってたかも。
2位 CANYON Aeroad CF SLX
これも無理なく乗れる感じでした。TARMACと比べるともう少し重心が真ん中よりなイメージ。この辺は好みの問題もありそうです。
ポジション以外で驚いたのが、ディープリムのホイールだからか加速に物凄く伸びを感じました。スピードが乗り始めるとグイィ~ンと伸びてきて前を走る人との距離が一気に縮まります。グレードが高いのか、ホイールがカーボンディープホイールだったからなのか影響あるかもですね。平坦かっ飛ばしてみたいです。
剛性の高さはめちゃくちゃ感じます。乗った瞬間の板っぽい感じを感じました。まぁでも膝が痛いとか太腿を痛めるといったことは無さそうでした。この辺は多少経験が増えてきて、脚を痛めるような踏み方をしなくなっただけかも知れません。
あと、乗りやすさはダンシングがもっさりしてる気がしましたが多分視覚的な物による錯覚だと思いますw 何かコーナーが怖いなどありましたが、単純に高級バイクに乗っているせいで落車が怖かっただけだと思います。
3位 SPECIALIZED VENGE ELITE
硬い硬いと聞いていたVENGE。が、全くそんな印象は受けませんでした。試乗コースくらいだと突き上げも特に感じません。
硬いのはS-worksのVENGEなのかも知れないですね。SPECIALIZEDのVENGEはTARMACと同様に自然に乗れる印象でポジション的にはAeroadと同じような感じです。
こっちはAeroadと違って楽に乗ってるのに最初っからパンッ!という感じで加速して、試乗レベルでは膝が痛いなども無く非常にスムーズでした。
CANYON Aeroadと同じですが、たぶんエアロで薄っぺらいためパッと見で空間を締める面積が広くて大きなフレームに乗っているような錯覚があるんですよね。止まってるエスカレーターに乗っときのようなのと同じで、やたらとデカい自転車に乗っているようなそんなイメージで・・・直進の安定感は確かだと思うのですが、何となく左右への反応が重いような感じがしてダンシングは慣れるまで違和感を感じそうでした。
・・・どちらにしてもやっぱりエアロは自分には必要ない感じがしてしまうところがあります。見た目、カッコイイんですけどね~。
その他の車種
あと、CANYON Ultimate CF SLX、GUERCIOTTI CARTESIO、PINARELLO RAZHAに乗りましたが、自分のバイクに乗ってるのとあんまり変わらない感じがしましたw
多分、サイズが合ってポジションが出てくると変わってくると思うので、人のレビューはある程度しか当てになんないと思います。
これから買おうかと考えている人で色々と試乗する人は、恐らくロードバイクは乗ってる人のレベルによって全く言ってることが変わってくると思うので、鵜呑みにいないで自分が乗りやすいと思ってモノやカッコイイと思った車種を優先していくのが良いかと思います。
サイクルモード2016 満足度
今年は規模が縮小しているようにも見えましたが、私個人としての満足度は高めです。試乗が結構できたこともありますが、珍しい物が結構あった感じです。
- LEZYNE サイクルコンピューターといった一強を脅かす老舗の新商品
- knog Oiなどの目新しい小物類の展示
- フレームに使う珍しい塗料なの展示
- 試着を前提にしたアパレルの展示
- セミナー類の充実
- Factor、CUBEといった新メーカーの日本参入
- SPECIALIZEDといった超巨大メーカーの参加
とまぁ簡単に思い出すだけでも過去2年で参加したときよりも、ただお祭りを見に来たというよりは収穫があった感じです。
まぁ、私自身が変わったことも勿論ありますが。
それにしてもSPECIALIZEDは凄い。S-WORKSの試乗は無かったと思うんですが、もしサイクルモードを実際の販売に繋げるためのマーケティング活動の場としてちゃんと考えているんだとしたら、S-WORKSの試乗が無いのは逆に考えられてて素晴らしいと思います。
実際SPECIALIZEDは試乗会をかなりの回数やってますので、S-WORKSを買おうとしている人に対してサイクルモードで試乗させる必要なんてのは恐らく無いはずです。
勝手な推測ですが、サイクルモードで試乗をしたがる人はもう購入の候補があって実走確認をするか、遊び感覚で試乗するかどっちかだと思うんですよね。
S-WORKSが購入候補に上がる人であれば勝手に他の試乗会に行くかショップで入念に相談して購入するだろうし、遊び感覚の人にS-WORKSを試乗させて「やっぱS-WORKSは凄いな」と思わせてしまうと何の得もなく、逆に敢えて買いやすいエントリーグレードやミドルグレードを用意して「低グレードなのに凄い乗りやすい!欲しい!」と思わせた方が全然良い訳だし、これから買おうと思ってるけどどれが良いか分からないなんて悩んでる人にしてみたら、この試乗会はかなりプラスに働くと思うんですよね~。
試乗した人に「取扱い店舗情報がWebサイトに乗ってます」的にチラシを渡しておけば、購入までの導線も用意できるし、取引のある販売店に対しても大義ができてPRもしやすいかと思います。今年のSPECIALIZEDの参入をきっかけに、また大手メーカーも出展してほしいですね。
特にCANNONDALE、TERK、GIANTなどはフレームだけじゃなくパーツ類が豊富でなので見る物盛りだくさんになりますもんね。
終