スポーツに打ち込む女は魅力が無いのか
スポーツって何のためにするんだろう?友達と遊んでいるのと何が違うの?以前はそんな風に思っていました。
年を重ねる上で多少の意識の変化はありましたが、スポーツに対する意識は変わりませんでした。
それがある一つのツイートをきっかけに意識が明確に変わりました。
日本人女性を否定する日本在住の外国人のツイート
半年ほど前に見たツイートだったので、ツイート自体を見つけることができませんでしたが、日本在住の外国人で「日本の女なんなの?クソすぎる」という日本の女性を否定する内容でした。
日本の女は仕事もしない、家事もしない、スポーツもしない・・・
確か・・・
日本の女なんの?クソすぎる。仕事はしない、家事もしない、スポーツをして体を鍛えることもない。何に魅力を感じて興味を持てば良いのか分からない。
というようなツイートだったと思います。
真意は分かりませんが、中身の無い人に対して何に魅力を持てば良いのか分かんない。成長意欲の無い同じような女ばっかりで人として興味が持てない。
毎日目的を持たずに会社に行き、働くことに生きがいを持たず、同じことをして ある一定のお金を手にし、そのお金で着飾り自分が魅力的であるかのように見せるハリボテ感。そういったところに憤りを感じていたように思います。
(↑画像は偏見を持って見たらそんな風に見えそうな画を選んでみただけで、写真の子たちがそうだと言っている訳ではありません)
きっとそのツイート主は自分の意思を持って何かに取り組むことで、人の魅力は磨かれる・・・そんなことが言いたかったのではないかと思います。
自分の意思を持って生活することは非常に難しいことだと思いますし、恐らくこのことは多くの日本人が目を伏せていることだと思います。
自分の意思を持って生活するとはどういうことなのか
自分の意思を持つということは、自分自身にこだわりを持つこと?と何となく考えました。それが良い方向に際立ってくると、アイデンティティとも言い換えることができると思っています。
そしてこういったこだわりは個性として人の魅力につながるのかもしれないと思っています。
また、こういったこだわりは興味・趣味・嗜好に繋がりやすいと思うので、自発的な知識収集や行動に繋がりやすく、体験上の様々な話題が生まれてくるのではないかと思います。
RTでツイートがパッと目に入ってきた時は、男尊女卑や男女差別に繋がる類の発言かと思いましたが、ツイート主の母国では、何かに打ち込む人が魅力的でそれは男女も変わらないという背景があるように読み取れました。
生活を楽しい物にすると、他人からは楽しそうに見えるロジック
こだわりを持つと何で魅力的に見えるのか。因数分解をすると・・・
興味を持って行動に起こすことが自発的なことであり、「自発的に毎日の生活を楽しい物にする→創意工夫があり行動的である≒第三者からは活き活きと楽しそうに見える」ということに繋がるからなのかな?とポジティブに考えてみました。
そしてなぜ「毎日の生活を楽しい物にする」ことが人の魅力につながるのかと考えたら、自発的に行動することが「自分自身を成長させる」ことに繋がることなのかもしれないなぁと気付き、自分自身の成長に喜びを感じるからなんじゃないかと思いました。
ただのモデルでスポーツ選手ではないという批判の中、強烈な個性で跳ね返すスーパーモデルジゼルの実際のCM
強烈な個性は受け入れにくい物でもありますが、逆に人を引き付けて応援したくなるものでもあるんだと思います。
うわ~、こんなガチな女は嫌だわと感じるか、魅力的に思ってワクワクするか。果たしてどっちの視点を持っているんでしょうか。
分かっている人にしてみたら子供じみた発見かもしれませんが、視野が凝り固まって狭くなった私のような者には発見だったのです。
趣味にハマってる女性はきっと魅力的だ
このロジックから行くと誰かと比較してではなく、自発的に毎日を楽しもうという意識を持って行動ができている。
そして継続して活動をするための、ライフスタイルともいえるこだわりの趣味を持って打ちこんでいる。
そう考えると、自転車という趣味はまさにこだわりの趣味と言えるんじゃないかと思うんです。
最初は数キロも乗れず体もアチコチに痛みが出ていても、ポジションやシフトチェンジや肉体的な成長があり、走れる距離も長くなる。
自分が楽しむために知識を身につけて体を鍛える努力に対し、楽しんで自分自身を成長させている。
自転車を趣味に持っている様は、きっとツイート主の目にも魅力的に見えることなんじゃないかなぁ?と思うんですよね。
女性は「ゆるふわ」が魅力で、スポーツをすると「ゆるふわ(女子力)」は失われていくのか。
よくロードバイク界隈では女性の話になると「ゆるふわ」というキーワードを聞きます。
私も良く分かりませんが、汗をかくようなこととは無縁でいつも良いシャンプーのような女性特有な甘い香りがしていて、かわいい洋服を着ていてニコニコしている。そんなイメージがゆるふわなんでしょう。
確かに女性の魅力の一つだと思います。
しかし、そのゆるふわがスポーツをして健康的な体を作って行くと失われていく物なのでしょうか?
本当はそんなこと無いということはわかってると思います。
日本と言う国は女性が人生において夢中になれる物に出会いにくい環境かも知れない
では日本の女、ではなく日本の男はどうなのか。
男は夢中になりたい物を探そうとせずとも見つけやすい環境があるかと思います。それが仕事です。
男は仕事をしたくなくてもしなくてはならないような風習があって、多くの場所で最初の印象は仕事や会社で見られます。
そして将来長く働くことが当たり前とされているため、必死にならざる得ない状況ができており、その延長上で本人の意思とは関係なく仕事の楽しさを見つけるチャンスが多く、夢中になれる物に出会えるチャンスが自動的にやってくるある意味恵まれた環境に置かれていると思います。
私なんぞは学歴もなく、20代は仕事へは前向きでありながらも与えられたことをこなしていくだけの働き方をしていて、将来はロボットに仕事を取られる一軍候補でしたが「俺はこんなに働いているのに!」と、いっちょまえに不満をたくさん持っていました。
つい最近「ひょっとしたら仕事のやり方間違ってたんじゃないか?」と気付き、色々なことに自発的にチャレンジできるようになったのは本当にラッキーなことでした。
でも私が同じ環境で女性だったらきっともう仕事には興味が無かったのではないかと思います。
私の社会人としての成り行きを要約すると、自分では選択することをせず、ただ仕事をやり続け、本当にラッキーなことに良い環境にたまたま収まるチャンスがあったというだけで、自ら選択して掴んできた物ではないんじゃないかと思うんです。
女性は更に職場環境だけではなく友人関係においても、仕事にベクトルが向きにくい文化が浸透しているため、何かを見つけるには本当に自発的に行動しなければ出会うことが出来ないと思うんですよね。
仕事だけ一生懸命やっていればとりあえずは色々なことに触れることができて、色んな経験をすることができる。男は人生を楽しむための環境では少し優遇されていて、女性は厳しい環境に置かれているなと思いました。
自転車は本当にすごい。このスポーツは馬鹿になれる
興味があっても細かいことで不安になったり周りに相談してもなかなか踏み出せない中で、他の人に先を越されたり、結局踏み出せないまま終わったり。
でも、そんな細かいことを悩まずにやりたくて仕方ない。そもそも不安なことに気付く前に楽しみが先行してやっちゃってた。そんな物に出会えたら、凄くその分野では成長できるんじゃないかと思ってました。
自分の周りにいる凄いヤツはそんなタイプが何人かいる。始めると周りのことが見えなくなって、何を言われても勝手にやってしまって止まらない、私はそいつらのことを「馬鹿」と言っていました。そして「馬鹿には勝てない」と思っていました。
「これやったら絶対楽しいじゃん!」「これやったら絶対みんな驚くじゃん!」「これやったら絶対みんな喜ぶじゃん!」
そいつらは、なんで人より先に色んなことをやるのか。ただ確信があるんだと思います。
それは損得勘定ではないんです。多分何でかはわかんない。人に何か言われても辞めない。ただやりたいんだと思います。
TED Simon Sinek 人が行動する理由についてのプレゼン
そんな馬鹿になるような衝動を誰しもが持つことは本当に難しいと思うんです。
しかし、自転車にハマってる人はどうなんでしょうか。
走れる距離が長くなった。ポジションを調整した。パーツや道具を交換した。新しいカメラを買った。キャンプをしに行った。レースに参加した。新しい仲間ができた。自転車を相棒と思うようになった。
人は「何を」ではない。「なぜ」に動かされる。
多分多くの人が思ってると思うんです。このスポーツを始めて本当に良かったと。
どのくらい馬鹿かにもよると思うんですが、きっと夢中になる物があって打ち込んでいる人は男性でも女性でもきっと魅力的に感じる人が居ると思います。
きっと、ゆるふわがプライオリティとして最上位にある訳では無いと思うんです。自ら進んでムキムキになっても良いと思うんですよね。
そりゃ~勿論、こんなことを言えるのは自転車が自己責任の上で成り立ってるからではあるんですが。
終