おじぎ乗りのペダルが自然にまわる感覚はこれか?

自転車おじぎ乗り

先日、1日で100㎞ほど走ったのですが、その時ペダルにはじめて味わう感覚がありました。

ひょっとして、これが良く聞く「ペダルが自然にまわる感覚」なのかー!!もしれないw

綿の上をペダリングするような感じ

意識しているフォームはおじぎ乗り。

踏まない感覚は前からあったけど、なるべく円運動をしようと意識して乗っていたところ、引き足も踏み足も、前にも後ろにも負荷がかからない何か脚が回ってしまう感覚が!

それでも母子球が圧迫されてる感じから無意識に踏んでいるようで、更に踏むのをやめるように意識すると今度は後ろ脚がペダルが上がるのを邪魔している感覚。

今度は後ろ脚が邪魔しないように、太腿を上げる(引くじゃなく邪魔しないように上げる)ことを意識したら、何かフワフワしている物の上を歩くような浮遊するような不思議な感覚が味わえました!

意識したのは前傾のイメージと上半身の抜重

背筋を伸ばして、顔を前に出し、骨盤をなるべく前に倒すだけでも脚へのパワーは伝わるような気がしていたけど、自然に「脚がまわる」や「前荷重にして前につんのめるから脚が自然に前に出る」という感覚はつかめていませんでした。

【1】前重心のイメージは前傾でも前でも下でもなく、頭の頂点へまっすぐ

前重心というと「前傾姿勢」や「頭を下げる」、「胴体を下げる」、「頭を前に出す」というイメージかと思いますが、それだと実は前には荷重できていない・・・ということに気がつきました。

ではどうすると前重心になるのか。私の場合は荷重する場所を「胴体から頭を直線で結んだ時の頭の頂点からそのまままっすぐ上方」をイメージすると前重心になりやすくなりました。

前重心のイメージ

前傾姿勢になって、頭の垂直上方である斜め前方から引っ張られているイメージ。そうすると、すっとサドルから抜重されるのがわかります。

【2】前荷重を腕で邪魔しない

しかし、前荷重だけでは足がまだ回りません。

あとひとつ重要なのは、前に移った重心を腕で支えないようにすることでした。

実はいまのポジションになって、手首が痛くなるのが悩みだったのですが、この頭の上から引っ張られる意識でハンドルから腕をスッと浮かすと上半身がガクンと斜め下方向に向かって行きます。(顔面がステムの方向に向かって行く)

これを防ぐために、背筋を使って体を支えます。(起こすのではなく支える)

腕から抜重するイメージ

・・・そうすると、上半身を支えるために脚が勝手に回り始めます

【3】ペダリングの無駄をなくす

そうなると、すぐに自分が何時の方向で筋肉を使っているかが分かるようになります。

私の場合は、母子球の痛みから踏んでいることに気づき、太腿の圧迫から後ろ脚に余計な力が入っていることが分かり、この無駄な力を使わないことに意識を向けると、本当に脱力したフワフワした物の上を歩く感覚がやってきました!

【4】落差も重要

手首が痛く、なぜか最も負担が一番少なかったセッティングがスペーサー無しでハンドルを最も下に下げた状態だったのですが、背筋を使って腕への荷重を抜くことを知ったのでステムの位置をスペーサー4枚をかませてかなり上げてみました。

結果、、、また手首が痛くなりました。どのくらい状態を起こしているかと言うことも、関係しているようです。

なぜおじぎ乗りなのか

そもそも何でおじぎ乗りなのか・・・というところですが、以前は腰を曲げて乗る乗り方をしていましたが、私がこの乗り方をしていると60㎞くらいで腸脛靭帯炎の痛みが出てきてしまいます。

そのため、背筋を伸ばして上半身を前に倒すことで、骨盤が腸脛靭帯を引っ張らないおじぎ乗りのフォームに変更しました。

しかし、上半身を前に倒すことでハンドルに対して重心がかかることが問題でした。

結局のところ、背筋で上半身を支えないといけないので、この筋肉を鍛えるという苦行になる訳ですが、まぁそんな苦行にもチャレンジしたくなっちゃうくらい次から次へと発見があって、ホントなんだこの乗り物は面白過ぎて困っちゃうなという次第です。