ビンディングペダルで立ちゴケしないために気を付けること

パーツ,自転車ペダル,安全

このBlogで時々でてくるコラテック・ドロミテ乗りの友人ですが、ガンガン乗りまくってるようです。

通勤でも乗ってるので雨でも弱い時は乗ってたみたいなのですが、平ペで2回落車、そして先日ビンディングペダルを購入しどうやら立ちゴケしまくってるようです。

そんなにこけたらアレなんじゃね?と思った人はご名答。

こちらは、落車、立ちゴケによるアレ。この件については後日記事にしたいと思います。

ビンディングペダルを買ったらまず最初にやること

ビンディングのクリップ(踵部分)の固定力を弱くしてください。これ絶対!

汚くて申し訳ないですが、SHIMANOのSPD-SLのペダルの場合、踵のこの部分に穴が空いていてアーレンキー(六角レンチ)で中にあるネジを回すことができます。

良く見ると、「+」と「-」が書いてあるのですが、矢印のとおり「-」方向に回すと固定力が弱まります。

あまり力は要りませんので、「+」と「-」どちらかに回してみて力加減をつかんだら「-」方向に回らなくなるまで回してください。

踵の後ろ側にインジケーターがついているのですが、左が固定力が弱く右が強い状態です。見た目、最大まで動いていても念のため回してみて回らないかを確認してください。

この固定力を調整するだけでかなり違ってきます。

立ちゴケしないために気を付けること

さて、下準備が終わったらところで、今日は立ちゴケしないために、私なりに気を付けていることを紹介したいと思います。

立ちゴケとは

立ちゴケとは、停止もしくはほぼ停止した状態から転んでしまうことを言います。

ロードバイクではビンディングペダルデビューをして間もないに初心者に良く起こります。

立ちゴケが起こる原因

立ちゴケにも色々ありますが、最も多いパターンはペダルから足を外すことを想定していないタイミングでとっさに止まることになってしまい、そのままコロンと行くパターンだと思います。

その想定していないタイミングと言うのは、だいたいが信号のギリギリまで行って、止まる直前に予期せぬ少しの段差があり引っ掛かったとか、脇から人が出てきてもう少し進む想定が急に停止し、そのまま垂直を保てず立ちゴケしたというパターンだと思います。

この問題点はペダルから足を外さないといけない状態になって初めて外すことを意識するというところにあります。

言い換えると「止まるとき」に外すという意識だから、とっさの時に手遅れになると言うことです。

最大のコツは事前にはずしておくこと

この意識を「止まるとき」ではなく、その手前の「止まるだろう」という状況に出くわしたら、すぐにペダルから足を外すように意識を変えることで実は立ちゴケの危険の大半を回避できのではないかと思います。

例えば、走っていて前方に見える信号が赤もしくは黄色になった瞬間に、あらかじめ外しておくという感じです。

もっと言うと先の車用信号が青でも、歩道の信号が点滅しているなら、既に止まることを想定しいつでも外せる意識をし、車用信号が黄色になったら外すというように事前事前に行動するように意識をずらしていきます。

ちょうど、過去に出たセンチュリーライドの時の動画で良いシーンがあったので紹介します。

私の前を走る方が6:58くらいに左足を捻ってペダルから足を外しています。そして実際に止まるのは7:03くらいです。

この動画は2倍速にしてありますので、実際にビンディングを外してから10秒後に停止するということをしています。

この人はそれだけ前方の状況を見てあらかじめ止まることを予想して事前準備をしたということになりますね!

片足を外したら、、、

片足を外したら実際に停止するまでの残りの距離を片足でこいでいくことになりますが、これは実はペダリングの練習にもなります。

もう片方の足はブラーンと伸ばしても良いかもしれませんが、もう一度ペダルの上に乗せておいても良いかもしれません。(踏むとはまってしまうので乗せるだけ)

また、止まる10~20mくらい手前になったら、予めサドルから腰をトップチューブ上にずらして停止の体制を取っておくことで、安定して停止することができ逆側に転ぶことを防ぐことができます。

これで立ちゴケはある程度、怖くなくなるのではないかと思います。

最も得られるメリット

立ちゴケについて書いてきましたが、この事前事前にと意識することで最も得られるメリットは、実は立ちゴケを防ぐことではなく、もっと別のところにあると私は考えています。

状況把握ができるようになる

先の話は車の運転でも同じことが言えます。

車でも事前に信号が変わることを意識すれば急ブレーキを踏むことは少なくなり、交差点付近で歩道に人が歩いているのを確認していれば急な飛び出しも予想することができ、先に徐行することなどもできます。

一般公道での車の運転はいかに状況把握を行いスムーズに事前準備を行えるかということが、安全かつ運転がうまいということにつながるかと思いますが、これはロードバイクにも同様のことが言えるのではないかと思います。

ビンディングを事前に外せる人は、公道での周りの状況判断ができていて、運転の上達につながることかもしれません。

・・・なんて今日はいつにも増して偉そうに語ってみましたw