キャッチしやすく、しかも安い!SPD-SLペダル PD-R550
SPD-SLのビンディングペダルは、PD-R550、PD-6610、PD-6700と使ってきましたが、不具合はあったもののPD-R550が初めてのSPD-SLには最適という結論になりました。
↑取り付けたばかりの頃の写真。グレーとブラックの2色展開で樹脂だから表面がうっすらラメっぽく輝いています。
実はPD-R550の古いロットには不具合があり、その不具合が頻発し対策が分からなかったので他のペダルを購入しました。色んな経緯で幾つかペダルを試してみて結果としてPD-R550は凄く良いペダルだということが分かりました。
私のペダル経緯も含めて紹介します。
ペダルは中古でいいや
ロードバイクに乗り馴れた頃、ミニベロを買ったのですが久しぶりにフラットペダルで走ったのが本当にキツくて、すぐに中古でビンディングペダルを買いました。
980円のサービスペダル PD-6610は調子が良かった
今は店舗も殆ど統合してしまったバイチャリは、昔は古いものや傷だらけのペダルをサービスペダルという呼び方で、ワゴンセール的にいっしょくたに980円で売っていました。
その中からクリートの踵をロックするクリップ部分が壊れてないかをチェックして適当に買いました。
ULTEGRAだったのは分かっていましたが、あとでPD-6610と分かりました。
調べると重量は310gくらいとのこと。
見た目はPD-R540と同じようで、だいぶ昔の物だったのですが、全く問題なく使えています。
初めてのビンディングペダルPD-R550は新品で買いましたが、縁石に擦ったりしてガンガン削られていくので、2つ目はそもそも中古でしか買う気が無くなっていました。
中古のPD-5700は不具合があった
PD-R550に不具合が出たので予算は3000円未満で中古ペダルを買いに行きました。
バイチャリなら2500円くらいであるでしょと。
不具合は軸部分のベアリング
シルバーで少しレトロ感のある金属製のペダル。
見た目はPD-R550が今風で、PD-5700は少しレトロな雰囲気がありました。
そんな見た目で思い込んでしまったのか、何だかシャフトに違和感があり返品させて貰いました・・・
新古品レベルのPD-6700Cの高級感が凄い
返金してそのまま別のを探し、買い直したのが当初予算の倍もするPD-6700C。6800も売ってましたが、綺麗で価格も安い6700を購入しました。
PD−6700Cは軸の回り方が物凄くスムーズ
ひょっとしたらPD-R550も最初はスムーズだったのかも知れませんが、サーサー感があったように思います。それがPD-6700はクランクを回したときのサーサー感が無く足の感じがもの凄くクリアです。(ゴリゴリ>ザラザラ>サーサー)
軸も特殊で見た目も良く、ペダルのボディは裏側が肉抜きをされています。
ULTEGRA、、、凄い!何だかとても上質なものを持っている気がする!!
幾つかペダルを使って分かったこと
殆どが中古ですが、幾つか使ってみて分かったことがありました。
グレード名がついてるものは踵のクリップ部のバネ強度が硬め
PD-R540はセキドンが使っているので、乗させて貰ったことがありますが、特に柔らかいとは感じませんでした。
が、ULTEGRAや105などのグレード名が付いているPD-6610、PD-5700、PD-6700はグレード名の無いPD-R540やR550に比べるとクリップがちょっと硬いです。
慣れてれば全く苦にならないレベルですが、私はR550を柔らかくしてはいていたので比較すると結構な違いを感じました。
R540と550では硬さの差は感じなかったので、他が硬いのではなくこの2つが柔らかいのかも?
実際、私以外で使ってる方の印象はどうなんだろう? と思ってググってみたらやっぱりPD-R550はバネが弱めみたいでビギナーや女性にも良いようです!!
参考:シマノペダルR550の使用感 – pedalare
Pちゃんも、PD-R550を使ってるんですが、外しにくいことは無いようで立ちごけの経験も殆どありません。(山に行った時に駐車場でこけた)
R540がライトアクションという名前がついていますが、R550も非常に柔らかいです。
PD-R550が最もキャッチしやすい
私はペダルが上にあるときに足を後ろから前に滑らせてペダルをキャッチしています。
この方法だと他のペダルよりR550が最もキャッチしやすいように思います。
↑これはPD-6700Cを横から見たところです。
6700、5700はキャッチのしやすさでは同じ。6610は良く滑りますw
R540はセキドンが良く滑って足を打ち付けていたので、キャッチしにくいんじゃないかと思います。
家で何となく見てたらR550は爪先側の溝が6700よりも深いような?この影響はありそうです。
↑PD-R550はつま先の部分が上を向いています。後ろから足を滑らせてキャッチしやすいのはこのせいかも?
グレードは105やULTEGRA より下でも世代が新しければ改良されてキャッチしやすく使いやすくなっているというのは凄いことだと思います。
スニーカーでも乗り安い
たまーにスニーカーでも乗ることがあるのですが、R550は結構安定感があります。たぶん、横幅があるからだと思います。
6610は平らなので前側に滑るのが怖かったのですが、シッティングは問題無いもののダンシング時にはどちらかと言うと横幅が足りなくて不安を感じました。
ビンディングペダルは基本はスニーカーで乗る物では無いとは思うのですが、ちょっとした時に急いで出かける時などはやっぱりスニーカーってことがあるかと思います。
まとめ、PD-R550は幅広い層に対して凄く良いビンディングペダル!
高級感やベアリング精度などはULTEGRAのグレードまで行くと違うのかもしれませんが、キャッチのしやすさやバネの張力などで見たらPD-6700Cよりは確実に広い層に受け入られやすいと思います。
PD-6700Cが2011年発売ですが、PD-R550は2013年発売なのでこの間に改良されているのかもしれません。
そうなるとPD-6800やPD-5800は更に良くなっているんじゃないかと思いますが、やっぱり初めてのSPD-SL ビンディングペダルには価格的にもPD-R550はオススメだし、PD-5700や6700から買い替えでなるべく安く済まそうとしてる人にも性能的にも問題なく、幅広い用途に答えられる良いペダルなんじゃないかと思います。
安いから雑に扱っても良いかも知れないですしね。
不具合が出る場合があるので、数ヶ月は保証書や箱を捨てないようにしましょう!
PD-R550不具合について
現状ではほぼ無いと思いますが古いロットで不具合があったようです。私は右足だけやけにゆるくて、初めてのクリート交換かな~と思っていたら、ペダルの方にガタがきてました。
このネジが通常は 画像の通りだけど、実は長くて図のように入ってクリップの軸になっているところ、振動か何かなのか緩んでしまい 反対側が図のように外れてしまったようで、固定力が弱まってました。
クリートが減ってきたからと思い込んでたら違うじゃないか、、、 力任せにハンマーで叩いたりしましたが、冷静に外れてしまっているクリップ部分を手で押しながら、固いもの(ツール類などが良いかと)でネジを押し込むと意外に簡単に入ります。
後日、ロックタイト(ネジ留め剤)を少し付けて押し込んだら固定されてそれ以降は問題が起きていません。
これで修復完了と。 固定力も回復しました。
このネジの付け根と言うんでしょうか?お皿がついてるとこに溝が入ってるので、グリスを塗るようにして付けました。
空気に触れてると接着しない嫌気性というタイプですが、バッチリでした!
いずれにしても運悪く製造日が古いPD-R550を買ってしまい不具合がでてしまったらSHIMANOに問い合わせをするか、もしくはロックタイトで留めましょう!(SHIMANOに対応を依頼する時は保証書や購入時の箱が必要になるかもしれません)
終