コーティング系チェーンオイル イノテック105のメリットは見た目と音
梅雨時からコーティング系チェーンオイルのイノテック105を使い始めました。
ちなみに、これを書いてる2019年12月現在でイノテックはイノバイクという商品に変わったようで、200mlの販売は無くなったようです。
参考:TRISPORTS|イノバイク
価格は300mlで税別2,500円みたいです。
自転車のチェーンオイルというと2系統あるようで、液体性を保つオイル系か表面をワックスのように覆うコーティング系に分かれるんだと思ってます。
オイル系だとウェットタイプやドライタイプに分かれ効果の持続に差があるのですが、いずれにしても液体なので細かいホコリなどが付着し割と早いタイミングでチェーンや駆動系(チェーンリング、スプロケ)が真っ黒になり、ジョリジョリしたイヤーな感触が脚を伝わってきます。
この辺りのどうにもならないところかと思うのですが、ある程度解決してくれるのがコーティング系のオイルなのかな?と思ってます。
コーティング系潤滑剤(オイル)とは
コーティング系の潤滑剤で最も分かりやすいのは蝋(ロウ)がくっついたような見た目でコーティングのイメージにピッタリな「MOLTEN SPEED WAX」が代表的かと思います。
ただ、このタイプは液体ではなくチェーン表面を薄い膜で覆うタイプの潤滑剤なので、ホコリなどの汚れが付着しにくく手で触っても黒い汚れが付くことがないのが特徴です。(MOLTEN SPEED WAXは400km走ってもチェーンを触って手が汚れることは無かったです)
ただし、Pちゃんサイクルを見て貰えば分かるんですが、施工が兎に角面倒臭い!という大きな弱点があるんですね。
チェーンの脱脂はおろか、コーティング剤も鍋で煮ないといけないという手間の多さ。なのに雨天での走行には向かず苦労の割には400km程度しか持たないという低パフォーマンス。(チェーンオイル(ルブ)でも勿論400km持てば凄いですが、施工の時間に対しての効率では勝負にならないかなと)
コーティング系全般の長所短所をざっくりまとめると「汚れが付きにくいけど、施工がとんでもなく面倒くさい」という感じかと思います。
駆動系が奇麗なローディは尊敬してしまうローディの性(サガ)
ここまで書いて、なんだよ、コーティングは面倒臭い割にメリットはチェーンに汚れが付きにくいだけかよ!?と思うかもしれないですが、本当にそう言いきれますか?
実際に良くメンテナンスする人であれぼ、ローディはチェーン周りが奇麗だと自転車に対する愛が感じられて尊敬される風潮があり、且つ施工に時間がかかればかかるほど「自転車を大事にしている人」として満足度が高まるある種の症候群にかかっているため、実はこれだけでも大きな魅力な訳です。(真顔で)
声を大にして言います!イノテック105を半年くらい使って分かりました。コーティング系のチェーンオイルを使うと、いつでもそれなりにシルバーに輝くドライブトレインを手に入れることができます!
凄くないですか?(笑)
実は楽なんじゃ?イノテック105 (Innobike Inotech 105)の良いところ
ここからはコーティング系の話ではなく、私が使っているイノテック105での話です。(コーティング系はPちゃんが使ってたMOLTEN SPEED WAXを見てたのと、自分が使ってるイノテック105くらいしか知らないので。すみません)
前述したMOLTEN SPEED WAXほどではないですが、イノテック105はかなりベタつきを抑えていて、施工もかなり簡素化できます。
まぁ、何年も前から販売されている商品で新しい物ではないので、既に色々な情報がネット上にあります。なのでこの商品についてはあまり詳しく説明するというより、私が気に入っている点を紹介していきます。
チェーンの音が小さい
コーティング系のメリットとして、汚れが付きにくいことを書いてきました。これに関連することでもあるんですがチェーンの摩擦音がとても小さいメリットもあります。
チェーン、スプロケ、BB(クランク周辺)あたりの清掃をきちっとやっている人であれば、どの潤滑剤を使っても静かだと思うのですが、どうしても砂やホコリが付着してジャリジャリとした音や感触がでてしまうもので、表面上を綺麗にしてもこれがなかなか拭い切れないんですよね。
それが、イノテック105では起こりにくいと実感しています。BB周りは関係ないですが、通常はチェーン、スプロケ、チェーンリング、BB周りと4ヵ所掃除をしなくてはならないところが、BB周りの1ヵ所だけ気にしておけば良くなるのはかなり気が楽です。
ちなみに、このチェーンの音が小さいというのは、ジジジジジというようなチェーンが回る音のみがする状態です。オーバーホールしたことある人は、購入当初はこんなに雑音が無かったのかも?と驚いたことがあるんじゃないでしょうか。
ただ、通常のオイルを使っていると本当に3回程度ライドをすると、いつの間にかジャリジャリとノイズが混ざっていることに気付き、心のどこかで「また面倒な掃除をしないといけないのか」と意識してしまってストレスにということもあるんじゃないかと。それが私の場合はイノテック105を使うことでかなり緩和されました。
純粋に潤滑剤としての性能も高いようなのですが、それ以上にやっぱり埃や砂が付くと抵抗になってロスが生まれるので、「雑音が小さい=埃や砂の付着が少ない=ロスが少ない」と考えれば雑音が小さいことは性能面でも精神面でも良いことなんですよね。雑音が少ないって本当に気持ちいいんですよ(笑)
掃除が楽で見た目が良い
あとはやっぱり掃除が楽です。チェーンをチェーンディグリーザーを使って洗うのってかなり面倒なんですよね。
個人的にチェーンディグリーザーの一番面倒なところは、庭だろうと、風呂だろうと、洗面所だろうと、必ず作業している場所が黒く汚れるってところ。そして、使ったディグリーザーの処分に困るところです。
手が黒くなるのでその手でドアを開けたりすると確実にドアノブが汚れるのも困るんですよね~。
その点、イノテック105は付属のブラシを当てながらジャバジャバかければ掃除と注油が同時にできるので手が汚れずに済むし、段ボールを下に敷いておけば周りを汚すこともあまり無く処分にも困りません。
その様子は↓この公式の動画を見るのが早いと思います。