スポーツバイク用 スピード、ケイデンスセンサーについて

2020/04/24アクセサリ,パーツ

最近、Zwiftが流行っていて、安価のクラシックローラーでもスピードセンサーがあれば始められるという手軽さから当Blogを見てくれている人も居るようです。

で、何となく「そもそもどのセンサー買えば良いのか分からない」、「センサーの種類って?」という疑問がある人が多いのではないかと思うので、現在の主流を中心にセンサーについて少し整理してみました。

特に「電波の規格について」以降は購入の判断材料になるところだと思います。

自転車で使用するセンサーとは

スポーツ自転車はセンサーで計測し、その計測した数値をサイクルコンピューターに表示させる使い方が最も一般的です。

しかし、スマートフォンやZwiftといったバーチャルトレーナーの普及により、サイクルコンピューター以外での使用用途が増えてきました。

自転車で使用するセンサーの選び方はサイクルコンピューターに必要な物から、自宅でローラー台を使ったトレーニングをやるのに必要なものまで用途別に選び方が変わってきます。

スポーツ自転車は一般的にセンサーが使われる機能(目的)は大まかに3つあり、それぞれ機能別に紹介します。

スピードを計測するスピードセンサー(Zwiftでは必須)

ホイールの回転数を測るセンサーです。

自転車のホイールは規格でサイズが決まっているので、ホイールの外周に回転数を掛け合わせてスピードを計算します。

クラシックローラーでZwiftをやる場合は、ホイールの回転数からZwiftがパワーをシミュレーション(計算)するので必須になります。逆に言うと、クラシックローラーでZwiftをやる場合はスピードセンサーさえあれば実施可能です。

外を走る場合はGPSではなくてホイールの回転数で距離を測ることもできます。

ペダルの回転を計測するケイデンスセンサー

ペダルの回転数(ケイデンス)を測るセンサーです。計測のためのセンサーの構造はスピードセンサーと似ています。

ペダルの回転数は80回転前後が脚に負担がかかりにくいと言われています。最初の内はあると便利ですが慣れてくると感覚で分かるようになりますし、あまり重要視しない人もいるので無くても構いません。

心拍数を測る心拍センサー(ハートレートセンサー)

心拍数を測るセンサーで、腕や胸に付けるタイプがあります。

心拍数は運動強度(どのくらい頑張っているか)を知るための目安になります。

年齢や過去のスポーツ経験などによって変わりますが、目安としては220から年齢を引いた数を最大値(MAX)として、ざっくりとですがトレーニングなら70%以上、フィットネスなど脂肪燃焼なら60%前後で運動するようにします。

ただ、心拍センサーも特に好みが分かれ、実業団選手などでも使わない人が居るようです。私もトレーニングやヒルクライムの時以外は面倒臭くて使ってません。

電波の規格について

ここが若干ややこしいところです。購入の際に注意してください。

センサーにも以前は有線の物がありましたが、現在は無線(電波)が主流で今始めるなら有線を選択することはほぼ無いんじゃないかと思います。この電波にも規格がありますが、現状ではBluetoothとANT+の2つが主流なので、ここを抑えて購入すれば失敗が少なくなります。

Bluetoothタイプ

Bluetoothという通信規格ですが、PCやスマートフォンでも聞いたことがある人は多いと思います。iPhoneのAirpodsなどの無線イヤホンもBluetoothです。

最近ではBluetoothの規格もバージョン5.0が出ていますが、センサーとしては4が主流で、規格に詳しくない人はセンサーの規格にBluetooth4などと4が書いてあったり、Bluetooth Smartなどと書いてあれば基本的には大丈夫だと思います。

ANT+タイプ

スポーツ向けの時計やGPSナビなどで有名なGARMINの子会社が開発した規格で、主にGARMINや一部のBryton製品などに使われています。

極端に言えばGARMIN製品を持っていない人や将来買うことが無いのであれば不要な規格ですが、自転車界隈ではGARMIN商品は圧倒的な強さを持っているので、将来買う可能性も考慮してできればANT+対応を買っておく方が良いです。

BluetoothとANT+両対応タイプ

BluetoothとANT+の両方に対応したセンサーがあり、最近の主流になってきました。以前は少し価格が高めだったのですが、最近は価格差はほぼなくなり、主流になってきました。

この両対応のタイプを買っておくのが最も幅広く対応でき安全です。

一部独自規格

CATEYEの古いサイクルコンピュータはCATEYE独自の規格を使っています。

最近のものであればANT+やBluetoothのセンサーに対応しているものが多いですが、これから始める人は独自規格があるということを認識だけはしておいた方が良いと思います。

センサーの形状

規格が分かったら、あとは形状の違いがあります。

センサーの物理的な形にスピードとケイデンスがそれぞれ単体で別々のものと、一体型のものがあります。

それぞれの構造とメリットデメリットを紹介します。

センサー単体タイプ

現在かなり多くなってきましたが、スピードセンサーとケイデンスセンサーが別々に単体で存在するタイプです。

中でも、スピードセンサーはホイールの軸に取り付けるタイプ、ケイデンスはクランクに直接取り付けるタイプが主流です。センサー内部のスイッチが重力で上下に動くことによって回転を察知して信号を発信します。

このタイプの場合、メリットはとにかくスマートということだと思います。センサーを自転車のフレームに固定する必要が無いため、見た目が奇麗で擦れによりフレームを傷つけることがありません。

ただし、ホイールを複数持っている場合はホイールを付け替える度にセンサーも付け替えなくてはならないため手間がかかるデメリットもあります。また、センサーを複数個買ってホイールごとに取り付けた場合でも、実装時にサイクルコンピュータ側で読み取るセンサーを手動で切り替える必要があり面倒です。(一昔前のBrytonなどはログ取得中に変更できないため面倒だった)

↓私は実際にこれを使っています。通常はスピードとケイデンスは形状も違うため、それぞれの機能しか持っていないのですが、この商品は機能の切り替えができるところが良く複数個購入の場合はメリットが高いと思います。

↓最近、徐々に評判を伸ばしてきたiGP SPORTS製もあります。スピードセンサーだけならSPD61を選択です。

最近はGARMINからもBluetooth対応版がでていますので、メーカーにこだわる人は高いですがGARMIN製やBryton製が良いかもしれません。

一体型タイプ

スピードセンサーとケイデンスセンサーが一体型になっていて、個別のタイプとは違ってフレーム(チェーンステー)にセンサーを取り付けます。ホイールやクランクにマグネットを取り付け、センサー付近をマグネットが通過することでセンサーが反応し計測をする仕組みです。

一体型タイプ。細長い方がケイデンス、四角いのがスピードセンサー
一体型タイプ。細長い方がケイデンス、四角いのがスピードセンサー

メリットとしては、ホイールを複数持っている場合でもホイールにマグネットを付ければ良いため追加費用があまりかからず、またホイールを変えた場合でもセンサーが変わる訳ではないので、サイクルコンピュータの設定を変更する手間はかかりません。

デメリットとすると、やっぱり見た目です。チェーンステーに固定するため何か付いている感じは気になる人は気になると思います。細かいことを言うと、ホイールに付けるマグネットが若干重さになるのでホイールバランスに影響はするかもですね。

私が使っているのはGIANTの↓このタイプです。

通販の安価なタイプであれば↓このあたりかと思います。

コンパクトなタイプだと↓こういうタイプもあります。

安価なタイプだと↓こちら

まとめ

少し前まではセンサーの規格、形状、価格も様々だったのですが最近はかなり変わってきました。ですので、2020年4月現在ではほぼ購入するものは決まってきた気がします。

  1. Bluetooh&ANT+両対応であること
  2. 用途に応じて単体タイプか一体型を選択

という感じで良いかと思います。2に関しては「どっち買ったら良いか分からない」という人には個人的には単体タイプの↓これがおすすめかなと思います。

形状は拘らず、とにかく安価でスピードとケイデンスをと言うのであれば↓これかなと思います。

 

2020/04/24アクセサリ,パーツ

Posted by ぶりおにーる