頭が大きい人向け 実際被って検証したロードバイク用ヘルメット
ロードバイクでもオートバイでも「頭が大きい」ということは大きな悩みですよね。
そう、、、ヘルメットが被れない。
頭が大きい人からすると、様々なヘルメットを被れる人が本当にうらやましいですよね。
仮に被れてもコメカミ辺りに当たっていると1時間もして頭痛がしたりすることも・・・
そんなお悩みを抱える方の参考に、私の頭でも被れたヘルメットをご紹介します!
それにしても、私がロードバイクを始めた2015年頃と比較すると、被れるヘルメット増えたな~と感じます😄
ヘルメット選びの基礎
具体的な商品紹介の前に、私のヘルメット選びのポイントを紹介します。
サイズと重量について
ヘルメット選びについて大事なことはサイズと重量だと思っています。
サイズは言うまでも無いですが、実は重量は結構重要です。
乗車時のフォームや筋力にもよりますが、重量が重くなるほど首や肩への負担が増します。個人的な感覚ですが、60kmくらいであればさほど影響はありませんが、100kmを超えたり、10時間くらいの長い時間のライドになるとかなり影響が出てきます。
個人的にはできる限り軽いヘルメットをオススメします。
フィット感について
サイズの選び方は頭にフィットするかで選びます。OGKさんのサイトにヘルメットについて端的にまとめてあるので、「分かってるよ!」と言う人でも今一度見返してみると良いと思います。意外に発見がありますよ!
自転車のヘルメットは、だいたいの場合がダイヤル式のアジャスターによって、締め付けてフィットする構造になっています。
アジャスターを緩めた状態で被り、少し回して締め付けてフィットすればサイズとしては大丈夫です。アジャスターは後頭部側を頭頂部側に縮めたり、首側に伸ばしたりすることができるものが多く、フィット感にも違いがでます。
私の場合、キャップを被って乗ることが殆どなので、試着の際は自前のキャップを持参しサイズが合うかどうかを確かめて買うようにしています。髪が伸びてきた際も多少影響するのでジャストフィットより少し余裕がある物を選んでいます。
重量について
重量については、Sサイズなど小さいサイズで200g以下で超軽量、220gくらいで軽量、260gくらいでここら辺から若干重い部類に入ってくる考えて良いと思います。
そしてサイズが大きくなればなるほど、当然ながら重量が上がっていくため、首にかかる負担も大きくなります。
ライトやウェアラブルカメラをヘルメットに取り付けるような人であればこの重量差はさほど気にならないかも知れないですが、私はLやXLサイズでも260gくらいまでになるべく抑えるようにしています。
過去に使用してきたヘルメットの変遷を見て行くと、rh+ ZY (290g) → AERO R1 L/XL(235g)→ LASER BLADE AF L(310g) → LASER GENESIS AF L/XL (235g 実測)となっていて、ZYとBLADEでは肩こりが結構ありました。
頭の形について
基本的には、頭に入らないのは横幅が狭くてということが殆どです。大きさも勿論ありますが、頭の形に依存することが殆どなので顔の横幅があまりない人は希望を持って大丈夫です。
どういう人がヘルメットに困るかと言うと、アジアの中でも特に日本人に多いようなのですが、上から見ると頭の形が縦長ではなく横も割と広く、丸型というよりは額が角ばっていて後頭部が絶壁気味な五角形型の人かと思います。一言で言うと「形がいびつ」な人です😂
私で言うと、額は右前部が前に出ているようで、rh+のZYを被っている時は若干ヘルメットが左側に傾いていました。
普通の人はなるべくジャストフィットの方が良いのは言うまでもないですが、これは私はやっぱり少しゆとりのあるサイズを買いアジャスタでフィットさせるという方法で選んでいます。
私が被った中でのメーカーとシリーズの傾向
基本的には、
海外メーカー<日本メーカー<海外メーカー アジアンフィット
となっていて、左に行くほど横幅が狭くなります。どのくらい狭いかと言うと、被るのではなく頭に乗せるという感じです。
とは言っても一部で例外はあります。
海外メーカー
一応挙げておくと、チャリダーで朝比奈さんが被っているSMITH、オシャレヘルメットの代名詞POC、レーサーが被っている印象のLAS辺りは全く被れる気がしません。
また、GIRO、LASERも通常は横が狭く、アジアンフィットのみが横幅が広いモデルになるので気をつけましょう。
また、バリバリのロードっぽくないMTBやストリートっぽいデザインのbernやABUSもかなり厳しいです。
後は自転車メーカー系、SCOTTやCannondaleも厳しめでした。SPECIALIZEDはいけるタイプがあります。
日本メーカー(OGK KABUTO)
「日本人の頭に合う」という印象のOGK KABUTO
ところが、全て同じような形状ではありません。逆に言うと「自分の頭に合うかどうか」という視点のみであれば、どれかがフィットする可能性は高くなります。
なので1つ被ってダメだと諦めず色んな種類を被ると見つかる可能性があります。
海外メーカー アジアンフィット
海外メーカーで紹介したGIROやLAZERにはAFというアジア人向けのモデルがラインアップされています。これが私のような頭が大き目で形がいびつな人には合いやすいと思います。
実際被ってみて問題無かったヘルメット
実際に私が被ってみて問題無かったヘルメットを具体的に紹介します。
アジアンフィット(AF)という選択ということで、ここまで書いたらもう分かってしまうと思うのですが、今はアジアンフィット(AF)というモデルのラインアップが結構あるので、頭がで大きくてヘルメットで悩んでいる人はとりあえずアジアンフィットモデルを真っ先に試すのが良いと思います。
とは言え見た目の好みや良く行くお店に売ってない場合もあるので、少ないですが参考に紹介します。
今まで被った中で最も余裕があったLAZER GENESIS AF
いま被っているのがこれです。
自転車用ヘルメットでただ一つMサイズが被れたという唯一無二の奇跡的なヘルメット。LAZERさんありがとう!!
しかし、キャップを被るとMサイズはきつかったので、Lサイズにしました。かな~り余裕です。私はキャップ被るのが前提なので問題無いですが、Mサイズが被れる人はLサイズだとちょっと緩いんじゃないかと思います。
良く言われるキノコみたいなことにもあまりならず、見た目も悪くありません。価格はそこそこしますが、バカ高い部類には入らず値引きされてるショップなどに当たればかなりお手頃です。
被っている人がかなり多いですが、見た目がオシャレなので被っても恥ずかしいなどはありません。「おっ、被ってる、良いよね、これ」みたいな会話ができます(笑)
カラーバリエーションがかなり豊富で、やや価格はアップするもののワイズロードのオリジナルカラーなどもあります。
型による違いが無いGIROのアジアンフィット
Mサイズは入りませんでしたが、GIROのLサイズ アジアンフィットはどれも余裕で入りました。
どれも余裕と言うところがポイントで、普通ヘルメットは同じメーカーでも型によって若干違っていて、1つが入ったからと言って他のが入るとは限りません。
トップモデルが欲しいのに頭に合わないとか、逆に安いエントリーが欲しいのにトップモデルしか入らないといった悩みが基本的にはGIROではありませんでした。
東京に住んでいる人であればGIROのショップがあるので試着もしやすく良いですね!
▼GIROで初めてのオフィシャルストア 試着だけでなくイベントなどのコミュニティ機能も!
フラッグシップモデルのAETHER SPHERICAL(イーサースフィリカル)をツール・ド・フランスなどで選手が被っているのを見ると、なんとな~くいつも熱帯のジャングルにある葉っぱを連想してしまうのですが、少し価格を抑えたSYNTHE(シンセ)も同様にGIROらしさがあるモデルです。
また、GIROの中では価格抑えめでコンパクトな見た目のSYNTAX(シンタックス)は、カラー展開も豊富でホビーライダーにも向いていると思います。
ちなみにMIPSと言うのは、通常ヘルメットは3層構造になっているのですが更に内側に衝撃をずらすような1層が入った構造になっていて、万一の落車時に頭蓋骨内で脳が横に揺れる衝撃を緩和するざっくり言うとそんな仕組みです。(その分、若干ですが重くなるようです)
特にエントリーにおすすめ LAZER BLADE+AF
また登場のLAZER、その中でもBLADE+AFはとんでもないほどのコストパフォーマンスです。
今はGENESISを使っていますが、その前は3年ほどBLADEを使いました。非常に安価ですが、パッと見での安っぽさが無いところが非常に魅力的でした。正直、私は見た目はかなりカッコいいと思っています。
BLADEという名前は剣(つるぎ)を意味していますが、だんだんと真ん中を前後に通っているフレームが刃に見え、後頭部の部分が柄に見えてくる不思議なデザインです。
充電式ではなく電池式を買ってしまったので殆ど使いませんでしたが、オプションでテールライトをつけることも出来て非常に特別感があります。・・・安いのに。
ただ、他のモデルに比べてやや重ためです。Lサイズでは310gありました。
サイズはGNESISに比べるとやや小さめで、私はキャップを被るとかなりギリギリな感じでした。
OGK KABUTO AERO R2(R1)
2022年1月で廃盤になってしまったようなのですが、OGK KABUTOのAERO R1はKABUTOの中でも別格に余裕がありました。
OGK KABUTOは日本人向けと言われていて、かなり多くの日本人の頭にフィットしますが、それでも入らない人も中にはいます。私ですが・・・
特にエントリーやシティ向けの安いモデルはサイズにXXLの展開が無く、具体的にはCANVAS、RECT、REZZAなどは私は全く入りません。
他のレース向けで人気のVOLZA L/XLサイズも入りはするものの当たる部分があります。
ところが、AERO R1はサイドは余裕があり、ダイヤルを回すと前後で締める感じになり非常に収まりは良かったです。このヘルメットの個人的に良かった点は後頭部をかなり下の方から支えてくれてフィット感が高いところと、見た目と反して異常に軽量という点。その軽さは、L/XLサイズで何とフラッグシップモデルより軽量の235g!
※写真はR1
私はキャップを被っていたので使うことは殆どありませんでしたが、シールドが付属しているので眼鏡で走る人にも非常にやさしいヘルメットでした。
そんなR1の後継モデルがこの春に発売されたのですが、サイクルモードで試着したところ、R1を被った時と同じ感じで全く問題無し!
個人的にこのヘルメットが被り心地として良いと感じる部分は後頭部の固定部分が下の方から支えるところで、これのお陰でアジャスターでフィット感を上げても滑ってしまうようなことが少ない点です。これは他のヘルメットよりも優れていると感じています。
OGK KABUTOは取り扱い店舗が非常に多いので、是非お近くのショップで試着をオススメします。試着して気に入ったらそのお店で買いましょう!
KASK MOJITO3(モヒートキューブ)
KASKと言えば、ピナレロのバイク×Raphaのチームジャージ×KASKのヘルメットで圧倒的にオシャレな印象のあったチームスカイ(2022年現在ではチーム イネオス・グレナディアス)を連想します。
POCなどと並んでオシャレの代名詞的ヘルメットKASKは、意外にも時々被れるラインアップを出してくるので頭が大きい自覚がある人でも油断はできません。
そしてKASKの特徴と言えば豊富なカラーラインアップで、乗っている自転車のフレームに合わせたりと色々な工夫ができるところも良いと思います。
そんな中、LAZER BLADE+AFと同様のフィット感を感じたのがMOJITO3でした。
KASKのヘルメットはどのラインアップも全体がコンパクトに見えるデザインになっていて似合う似合わないがありますが、スッキリとしたデザインが好きな人にもおすすめです。
見た目はVALEGROの方がKASKっぽい特徴があるのですが、こちらは残念ながら被れませんでした😂
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ヘルメット選びは非常に大事で、合わないと頭痛が出てしまうこともあります。
周りの人はすんなり被れるのに、自分だけ頭の大きさや形のせいでヘルメットが被れないのは非常にショックで、それが1つや2つではないと自分に合うヘルメットは無いのではないか・・・と諦めムードになってしまいますが、まずはAFモデルを試してみるのが良いかと思います。
選択の幅は少ないかもしれませんが、気に入るのが見つかると良いですね!
Amazonのリンクを貼ってありますが、ヘルメットはできるだけ試着した方が良いのでショップで試着したらなるべくそのお店で買いましょう!
終