なぜ自転車乗りはグレードを下げてフレームを買わないのか

ビギナー,与太話セール

ちょっと本題に入る前にワイズロードについて語らせいただきます。

ワイズロードは好きですけど、回し者では無いです。

ワイズロードが好きな理由

私はワイズロードが好きな訳ですが、それは簡単に言うとビックカメラやヨドバシカメラが好きと言うのと変わらないもんなんですわ。

もう少し言うと、良く行くダイエーが好きとはちょっと違う感じ。

どういうことかと言うと、品ぞろえは豊富で、且つある程度の専門性はある。要するに「家電量販店」みたいなところが好きなんですわ。

ある程度の規模感があると自然と客層が広がってガッチガチの専門店ではなくなるので、客側も初心者であることを隠して変に装う必要も無く、店員さんもガチそうな人から知識もあまりないバイト君みたいな幅広い層で、聞く相手を選べるところも個人的には居心地が良い理由です。

行く度に毎回良い店員に当たってしまうと申し訳ないから必ず買わないといけないし、他の接客が忙しそうで商品は見たけど接客は受けなかったみたいな場合には別の店舗で買えるような逃げ道が自然にできるし・・・悪く言えばいい加減、良く言えばゆとりがある、そういった環境のせいで自分である程度コントロールできる気軽さも個人的には良いんです。

もう20年くらい前だと思うんですが、日本の家電メーカーと自動車メーカーの人材の違いについて、指摘してる話を聞いたことがあり印象深くてずっと覚えています。

日本の大手家電メーカーから意味不明な製品が発売されてしまって世界で売れなくなっていってるのは、冷蔵庫を作りたくて家電メーカーに就職する奴なんて居ないからなんだ。良い大学を卒業したいわゆる高学歴で冷蔵庫や洗濯機を作りたい奴なんて居ないんだよ。安定を得るために家電メーカーに就職する。そんな奴が作る家電が良い訳が無い。対して日本の自動車メーカーはまだ良い。自動車メーカーは自動車が好きな奴が就職する。車を作りたい奴が行くんだ。だからまだ世界で戦える。・・・みたいな話。

そういう意味でビックカメラやヨドバシカメラの店員にはかつての自動車メーカーに就職する人と同じ雰囲気を感じるし、ワイズロードに入りたてのバイト君でもまず自転車が好きであろうことは想像がつくんです。

接客が悪かろうが、知識が浅かろうが、そんなものは変な話、自分の会社の新人に比べたら全然マシなんですわ。(自分の会社の新人は別の意味で可愛い訳ですが)

調子に乗って「ワイズロードのセールまじ頭おかしい、モノ売るってレベルじゃねーわ、ペッペッ」とか仮に暴言吐いたとしても、割と大規模な会社なので出禁にされるようなことが無いのも良いところです。

と言うことで、私はワイズロードが好きなのであります。

セールをやるらしいので更に激押ししたいバイク CARRERA ER-01

・・・と、前置きは長くなりましたが、そんなワイズロードがここ数年でセールなどかなり積極的な売り方をしています。わいわいセールだけでなくブラックフライデーもやり始めました。

このコロナ禍の影響を受けまくって、本当に在庫を確保することが難しいこのご時世にセールをやってしまうこと自体が異常だと思うのですが、そんな中で特にこれから自転車を始めたい人に激押ししたいバイクがセールになるようです。

それがCARRERAのER-01 ↓
ワイズロードオンライン CARRERA ER-01 サイズに限りがあります

とにかく、難しい話は抜きにしてこれから始める人向けのエントリーバイクです。

特にレースより楽に乗りたいという人には合っていると思います。ググってみたら同じようなことを言ってる人が多いのでバイクへの認識はあっているはず。

レースなどには向いていないのは明らかですが、と言っても本格的なレースって40km/h以上で走る世界ですからね。ピュアビギナーと呼ばれる35km/hくらいならレースでもいけるのでは?と個人的に思ってます。

で、そんなバイクがリムブレーキ仕様ならフル105装備でも税別ですが定価が20万円!

普通、エントリーモデルと言うのは、コンポと呼ばれる、ハンドルレバー、クランク、ディレイラー、ブレーキの特にクランクとブレーキをシマノ以外のメーカーにして価格を下げるということをするのですが、このモデルはそういったこともしていないのに異常な低コストで販売しています。

そして、もう1つの素晴らしいところ。それが見た目の良さ。

友人のER-01

エントリーグレードはぶっちゃけて見た目が簡素。ロードバイクはだいたい7、8年前から塗料に関する規制なのかデザインがシンプルな方向に寄っていく傾向があって、特にエントリーグレードに関しては簡素なデザインの物が多いです。(トップグレードとの差を出すためとも言われています)

2016年モデルのFOCUS CAYOの納車時の写真 ・・・だいぶ地味

そんな中でもER-01はデザインもかなり凝っていて、エントリーグレードだから見た目が悪いといったことが全く無いと感じています。(少なくともFOCUSのミドルクラスだと思っているCAYOに乗っている私からすればエントリーのデザインには見えない)

乗車時の楽しさ・快適さ、そしてカーボン+デザイン性の高さから来る所有欲、そのどちらをとっても最初の一台には激押ししたい、そんなバイクだと感じています。

なぜ激押しバイクを自分が買わないのか

更に前置きが長くなりましたが、やっと本題です。

「じゃあそんないい自転車ならお前が買えや」と思った人が居るかと思います。・・・なぜ私が買わないか。

それは、既にミドルクラスに位置づけされるカーボンバイクに乗ってしまって居るからです。

私のロードバイク歴はFOCUS CULEBRO→FOCUS CAYO→BASSO ASTRAとなっていて一度上げてしまったグレードを、あえてわざわざ下げるという選択肢をもう選べない訳です。

例えばヘルニアで首が痛いけどそれでもどうしても自転車に乗りたくて楽な姿勢が良いということならあるかもしれません。(ヘルニアの認識が間違えていたらすみません)

普段使い用としてメインバイクは持ちながらもポタリングや通勤用にプラスで買い足すという人は実際それなりに見かけます。

しかし、わざわざメインに乗るバイクのグレードを下げるという人はほぼいません。そういった選択肢が持てなくなってしまっているんです。

「これから始める人におすすめ」という感じの謳い文句が非常に上から発言に聞こえ「じゃあなんでお前は買わねーんだよ~!」と思われた人が居たとしても、上から見ている訳でもこれから始める人を馬鹿にしている訳でもなく、自分の経験を踏まえて・・・且つ自分はそのバイクに戻ることはできないという現状を踏まえて「これから始める人におすすめ」という言い方になる訳です。

そして知っていただきたい。

私の乗っているFOCUS CAYOは完成車で確かだいたい30万くらいの価格でした。BASSO ASTRAに関してはフレームだけで30万くらいです。そんな自転車に乗っていてもトップグレードに乗っている人からしたら、ミドルグレードで安いと思うだろうし、、、でも、それを軽く見る人も居れば、自分に合っていて乗っていることを肯定的に見ている人も居るし、そもそも何に乗っていようと気にしない人もかなりの数居ます。

要するに自転車との付き合い方は人それぞれなので、いきなりトップグレードないしはミドルグレードを買えと言う方がちょっと強引だと感じるだけなのです。

そんなこんなありながら、リムブレーキですけど「CARRERA ER-01」私は激押ししたいバイクです。このコロナ禍で自転車の供給が不足しているの中、ER-01というバイクが割と市場に残っているっぽいのはラッキーだなと感じます。
※確かスプロケ(後ろのギア)が少し小さかったはずなので坂を登るならここだけは交換したいところ

最後にこれだけは言っておきたい

ちなみにですが、私はバイシクルセオも好きです。セオサイクルにも好きな店舗が幾つかありますし、勿論サイクルベースあさひも好きです。