実力差がある夫婦がスポーツを趣味にすることで得るもの

2018/03/28与太話

夫婦で自転車に乗って色んなところに行ったり、イベントに参加していると「夫婦で同じ趣味って良いですよね!」と度々言われるので、今日は男性向けに少し現実的な話と私がした視点を変えたアイディアをお話ししたいと思います。

走り終えた後の満足そうなシーン

いやホント分かりますよ。私もスノボが趣味だった時は、前のリフトにキャッキャ言いながら乗るカップルを見てうらやましく思ったこともありましたから。

しかし、冷静になって見てみるとキャッキャしてるカップルでうまい人はあんま居ませんからね。だいたいうまい人はカップルで来てても楽しそうにはしてますけどキャッキャはして無いんですからね(笑)

スポーツを一緒にやるのは単純に難しい

話を自転車に戻しますが、結論から言うとスポーツを一緒の趣味としてやるのはかなり難しいと思います。

肉体的な問題だけでなく環境的な問題まで理由は結構あります。

肉体的な問題

自転車を始めたばかりの人はめちゃめちゃペダルを踏みますよね。そうすると例えば片道20kmくらいで結構筋肉がプルプルしてきて、折り返して40kmでかなり走った充実感を味わえます。

夫婦で荒川CR

これは男性の場合ですが、これがスポーツを殆どやったことがなく何年も自転車に乗るようなことが無かった女性だと中には10kmでかなり限界で往復で20kmとなると階段登るのが厳しいくらい脚に疲労が出ています。

また筋力も男性より弱い傾向があるので自転車を部屋に運ぶのも厳しい場合があるんじゃないかと思います。10kgとかしますし、場合によっては色々と荷物が多い場合もありますし。

重い自転車を持ち上げてバランスを崩して転倒することを想像して結構怖いです。

勿論、スポーツ経験なしで普通の自転車も乗ったこと無くてもいきなり乗れる人も居るそうですが、そうではない苦手な人もそれなりに居るかと思います。

これは完全に余談で、トンでも体験を自慢したいだけですが、私の知り合いの女性は初めてスケボーに乗ったとき、片足でY字バランスをするというトンでもないことをやって、度肝を抜かされたことがありますw

まぁ話は戻して、苦手な人の場合というかウチの話ですが、それでもめげずに乗り続けてくれてだいぶ慣れたとしても距離を40kmくらいに伸ばすのが良いところでした。

「初めての100km」と言うと、これはOtushaの男5人がサンプルですが、多少大変なことであるという認識はあってもどこかで通過点に過ぎないような意識の人が多いかなと想像するなかで、このような女性の場合はそこが一つのゴール地点であるかのような、若干想像が難しい領域に感じる人が多いのではないかと推測しています。

それはスペシャライズドがやってる100kmチャレンジのようなものが存在すると言うとこからも想像しています。

夫婦でBIKE TOKYO

「BIKE TOKYO」のような都内を走るイベントは45km程度の短い距離なので初心者向けですが、それでも走りなれていない女性はかなり厳しいイベントのようで必死になって走っているのを何度か見ることがありました。

肉体的な問題の壁はここに確かに存在する訳です。

環境の問題

肉体的な問題の他にもう1つ、環境の問題です。

普通に幼少期を過ごしていくと、体を動かすことが男性に比べて女性の方が絶対的に少ないと思います。

男性は小さい頃から少し危険な遊びをしてきたことが多いと思っています。

幼少期、衣類の特徴などもあり女子が自転車に乗っても全開でスピードを出すようなことはある程度の時にはもう殆ど無くなっているのではないかと思いますが、基本的に男子は自転車に乗れば全開走行をしていたと思います。

女性は無理をすることのハードルが男性よりも高く、スピードに対しての恐怖心も強い場合が多いと推測しています。

夫婦で勝浦旅行

私や私の周囲を思い浮かべてみると男性は知らない内に結構無茶をする経験をしてきているので、ある程度なら体に痛みが出ても頑張り通してしまうところがありますが、女性の場合はそういった経験も少なく自身の限界を探ることがしにくいといったことがあるように思えます。

夫婦でディズニーリゾート

また、友人によるところも多いです。男性はスポーツをやっている人が多いので参考になるベンチマークが周りにそれなりに存在しますが、私の周りの女性を見るとスポーツはその日限りのレジャー程度にしかやらないのでベンチマークが無く、テクニックや知識を習得しにくいというのも課題だと感じています。

一緒に始めることによって趣味ではなくなってしまう

じゃあ、そういった問題を一緒にクリアしていけば良いじゃんというところなんですが、なかなかそうはならないところが難しいところです。

人は意外に我慢できない

もともと100kmくらい余裕で走れる男性が、実力差がある彼女や奥さんと一緒にどこかにサイクリングに行ったり、自転車イベントの参加や、自転車旅行などを思い描いた場合、かなりのギャップが生まれます。

夫婦でヤビツ峠

もう実力差がありすぎて、ひたすら女性が厳しい思いをするだけです。

これはウチの話をベースになっていますが、それじゃ最初は10kmくらい走ってみようかなんていって出かける訳ですが、サイクリングロードに出るまでの3kmくらいの道なりを30分くらいかけて、もちろん怖がるので歩道をじりじりと進んで行きます。

夫婦で手賀沼

そしてサイクリングロードを5kmくらい走って帰ってくる訳ですが、この5kmくらいも休憩をはさんで1時間くらいかけて走ったりする訳です。

ロードバイクは風を感じるのが気持ち良い乗り物でもあるのに、時速が20kmも出ていないのでまるで風を感じない・・・まぁでも彼女や奥さんと一緒だから、まぁ良いか。そんな風に最初は思います。

夫婦で新潟シティライド

しかし、次の週末もまた同じ、もしくはなかなかロードバイクの楽しさが分かってない相手だと乗るのが月に1回くらいだったりして、(これは男性もですが)全然上達もしなければペダリング(ブレーキングなど他のテクニックも勿論ですが)のことを教えても興味が無いのであまり聞こうともしません。

そうすると、毎週末色んなところに走りに行っていたのが、本当に近場に散歩しに行く程度になり、彼女や奥さんと一緒に過ごしたいと思うほど自分の趣味を楽しむ時間が無くなっていきます。

夫婦で筑波山

彼女や奥さんと一緒に遠出をして、美味しい物を食べて、一緒に思い出を作る、、、そんな楽しい想像は全くかなわないことを知り、自分の趣味が楽しめないことに不満をもって、一緒に趣味を始めたことを後悔し、そして最悪なのはそれを彼女や奥さんのせいにしたり、そう思いたくないから自分が意外に我慢できない性格で器が小さいという事実を感じ、その狭間で打ちひしがれるんじゃないかと思います。

勿論、極端な場合ですけどね。

男性目線でですが、想像とのギャップのせいで余計に極端になってる訳で、プラスして男ってもんは自己嫌悪に陥る時は極端に自分を悪く思いたい生き物だったりするじゃないですか?(笑)

ただ、カップルでロードバイクをやってる人の中には何となく共感してくれた人が居るんじゃないでしょうか。

視点を変えることで全くモチベーションが変わる

ここで私からおすすめのアイディアを紹介したいと思います。

このアイディアがはまれば、ストレスはかなり減り非常に前向きになることができます。

簡単に言うとソロや走れる仲間と感じるようなロードバイクの楽しみ以外に目を向けることで、新たな別の楽しさを見つけることができるということです。

数少ない共同作業を体験できる

まさにこれです。

良く「結婚式と披露宴は最初の二人の共同作業」と言うし聞くかと思います。

夫婦で若洲海浜公園ナイトライド

・・・が、私たち夫婦の場合は広告業の経験者と言うこともあり、私はプロデューサー、ちゃんPはデザイナーなのでお互いの得意分野がはっきりしていて、正直なところ共同作業ではなく、我々の結婚を祝ってもらうためとここまで行きついた周りへの感謝の気持ちを表現するために「お客様をもてなす」をテーマにした一つのプロジェクトという扱いになっていました。

夫婦で鹿野山

要するに共同作業というより、役割分担が明確になっている分担作業でした。

他の方はそんなことは無いかもしれないですが、仕事で時間の融通が効きにくい新郎だとしたら、代わりに新婦が色々手配を進めるなんてことは良くあることだと思います。

ドレス選びも新婦が何着も試していて新郎は既に試着を見ていないなんてことは私は良く聞いてきました。

夫婦で台湾

じゃあ結婚後はどうか。お互いに楽しく生活をするような工夫はするのは当たり前ですが、果たしてこれが共同作業と言えるかと言うと夫婦や家族特有のコミュニケーションであって共同作業というと私は違和感を感じます。

社会の風習の歯車に乗っかっているところに、うまく共同作業と言う言葉を使っているところがあるのかな?なんて思ったりします。

夫婦で榛名山

しかし、スポーツを二人でやる場合は違います。文字通り助け合いです。お互いを励まし合い、考え、助けあい、理解し、認め合い、その結果成長をする。

ちゃんPは、しまなみ海道のイベントに出て足切りで完走できなかったのが悔しかったそうで、ロングライドの練習をするようになったんだそうです。その結果、AACRの160kmを見事完走。

夫婦で尾根幹

普段の生活でなかなか恋人や伴侶が何か困難に立ち向かう姿を見れることは少ないかと思います。

旦那や奥さん、彼氏や彼女が職場などでどのように生きているか、頑張っているかはなかなか見えないものだと思います。

そして、それを応援したり助けたりする機会は尚更に少ないかと思います。

しかし、そんな機会がカップルでスポーツを趣味にすることで得られる、、、結婚式ですら経験できない共同作業を経験する数少ないチャンスがあり、それこそがカップルで同じ趣味を持つ魅力だと私は思う訳です。

夫婦やカップルで同じ趣味を持つこと

趣味を趣味として楽しみたいなら、本当は恋人や奥さんにはやらせないで自分だけで楽しむことをお勧めしたいです。

でも一緒にやりたくなった場合、相手が成長するまでは趣味として得られるものとは違う別のものが得られると信じて、そのためにやっていると思った方が私は良いと思います。そして実際に得られるものはあると思います。

夫婦で和歌山

一緒に同じ趣味を持ってて特段何も問題を感じないならそれで良いでしょうね。楽しめば良いと思います。

でも苦痛に感じてしまった場合、視野を変えてみるとひょっとしたら上手くいくかもしれないと思うのです。

山は苦手なら歩けば良いし、自分だけ得意なら後ろから押してあげるのも良いかもです。(並走はダメなので車には気をつけて!)

どのように楽しむかは自分次第なんだと思うんです。

 

2018/03/28与太話

Posted by ぶりおにーる