東京サンエスさんに潜入してきた話
ある程度、自転車に乗り慣れてきた人ならみんな好きになってしまう会社、それが東京サンエス!
サンエスのイントネーションは「サン」では無いみたいで、今風にフラットに言うのが正しい呼び方です!難しい!
そんなサンエスさんに遊びに行ってきました!
実は見学会をやってる
ツイッターなどで展示会に参加してる業界関係者のツイートを見て羨ましいと思った方もいるんじゃないでしょうか。
クッソー、業界人が羨ましい!!!
安心してください。サンエスさんは一般向けに見学会を開催してるんです!
しかも少人数のVIP待遇!!!
イベント時期が少ないときが狙い目
サンエスさんの中の人と言うと、許可は取ってないので言えませんが、あのお二人ですよね~。
いや、サイクルモードみたいな展示イベントだって、AACRみたいなライドイベントだって、ワイズロードの試乗会にだってだいたいいるあの方達です。
色々聞いてると、こちらを覚えてくださったので色々質問をしてしまったり。
そんなこって、試乗会などのイベントが多い時期は忙しい時期でなければ、プライベート展示会的なことをやってるようです!
という情報をお世話になってるスピリートさん(2022年9月に閉店)に教えて貰ったので行ってきました。スピリートさんはいつも友達の家に遊びに行くかのようにサンエスさんに仕入れにいっています(妄想)
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/011ynxz997zh.html
告知は、東京サンエスさんのブランドである「OnebyEsu」のJFFというフレーム紹介のサイトなどで行われています。他にどこで告知されてるか分からないのでTerryなど含めて幾つかサイトを見て回るのが良いと思います。
都心の老舗
予約をすると確認のメールが届くのですが、事前に興味があるものを聞かれるので、伝えておくと在庫がある分は用意しておいて貰えます。
幾つか伝えておいて伺いました。
御徒町へ
サンエスさんのオフィスは何と御徒町にあります。こんな都心に!?
場所的に老舗感が漂います。
アートスポーツは色々あったみたいで閉店しましたが、それでもワイズロードやbici amoreさんなど上野御徒町界隈は行くととても楽しい自転車街だったりします。
GoogleMapを頼りに向かうと、なんとアサゾーからすぐ近くという、、、ビルには「サンエスビル」の文字。自社ビルかーい!!
脇にはワンボックスがギリギリで停められていて都心部の老舗っぽい(笑)
年代物のエレベーターで上に上がるとありましたーっ、サンエスさんのオフィス!!(写真撮り忘れ)
秘密基地感が凄い
二桁を超えるような数のフレームを所有している自転車中毒の人(笑)が時々を部屋の写真をTwitterなどで上げてくれていますが、見ると何だかワクワクしますよね。サンエスさんのショールームはなんだかそんな感じでした。
そんな自転車部屋になりたい!とは思わないですが、行ってみたい!とか惹かれるものはある訳で、、、実際にそんな部屋に遊びに行ってみたらそのワクワク感が何なのか分かりました。それはまさに秘密基地。しかもお宝が眠る秘密基地感でした!
アート作品かw
入るなりJFFのシクロクロス車が展示されていてロードとの違いを色々伺ったり。
先の組のお客さんが試着をしていたので隣の部屋にある非売品フレームを見せてもらいました。
この綺麗なフレームは・・・テスタッチ?ロゴかわいい~w 昔はこういうカラーリングが結構多かったんですよね~なんてまるでアート作品的な塗装の話をしながら、
フォークが珍しいんですよと見せて貰ったフォークのロゴが何と少年野球をやってた時に良く見ていたMのマーク。何とミズノでしたw マジかよ、ミズノが自転車作ってたなんて!
その他、TOYOFRAMEやSOMAのフレームを見ながら溶接のことなどを教えて貰いました。
さて、いよいよパーツの展示スペースへ
パーツの展示スペースは片側には完成車が、反対側にはパーツが並んでいます。
サンエスさんは、アルミやクロモリを中心としたブランドを取り扱っているのでこんな風に並んだ自転車の写真を撮影すると、とても綺麗な幾何学模様の写真が撮れます(笑)
カタログの内容が眼前に揃う
全部とはいかないですが、あのカタログで見たアイテム達が眼前に揃っています。楽しいw
人気パーツから大型パーツまで
クランク長が140mmとかなり短くQファクターも小さいラ・クランクをはじめ、48ペダルやスージーステムんど人気パーツは勿論、MTB用のプロテクターなどロード乗りからするとマイナーなものまで色々なものを見て触ることができます。
更にはJFFのフレームを見てる時に違いが気になるフォークに関してもズラッと見て違いを見ていくこともできます。
例えば、クランクに関しても細かい溝が作ってあるから数mmのQファクター縮小に貢献してるものが分かりながら、更に48mmペダルを組み合わせてみて実際にどのくらいQファクターが小さくなるかなども、その場で見ることができるのが楽しいところです。
まるでウナギか!?と言わんばかりにぎっしりと敷き詰めて並べられたハンドルw
かなり特長的なハンドルから、日本人向けに作られたJ-Fitも実際に握ってフィット感を確認することもできます。
日本人向けの先が細くなっているナロー30サドルも各種あるので、検討している人も実物を色々見ることができます。
この可愛いデザインは残念ながら非売品(泣)
変り種の最新アイテム
自社ブランドだけなく様々なブランドを幅広く扱うサンエスさんなので、MTBも扱っていて、そっち方面に強いロード用の新しいアイテムもあったりします。
サンエスさんで見たかったものの一つ。思わず出た私の素直な心の声、皆さまにもこの気持ち共有したく・・・。 pic.twitter.com/Ceb1VTtAhw
— ぶりおにーる (@roi_jpn) 2017年12月16日
MTBでは一般的になった手元のスイッチでサドルの高さを調整できるドロッパーズシートポストですが、それのロード用のシートポスト径版などはなかなか店頭では見れるものではないかと思います。
ズラッと並んだフォークの中にはホイールの固定位置を変えてベント(ホイールベース)の違いをミリで体感できるショップ専用のこんなパーツまで触ることができます。↓左のがそれ。
実際の試乗も可能
既に私はSpecializedのグラベルロードを買ってしまいましたが、JFFのクロモリディスクが無いか見たかったのも1つの目的でありました。
実はJFFのクロモリフレームではディスクのスルーアクスル仕様はまだありませんでした。サイクルモードで出ていたのはプロトタイプみたいで発売はまだまだ先のようです。
シクロクロスはあるのですが素材がアルミでその時はまだアルミの選択肢を持って居ませんでした。
・・・そんな中、サンエスさんで扱う中で物凄くカッコいいマシンが1台ありました。それが、リッチーのアウトバックでした!
かっこ良すぎるリッチーアウトバック!
紹介してもらったのがこれ!リッチーアウトバック!(Ritchey Outback)
Outback Gravel Bike Frameset | Ritchey
もともとはJFFのフレームを買おうと思ってたのでオレンジとか、ネイビーとか、グリーンとかを想像していた中でのこのターコイズブルー。そしてしゃれたロゴ。
クロモリならではのホリゾンタルに近いトップチューブに、モダンを感じるシートステーの形状。
フレームで20万なので、ホイール入れたりコンポそろえたりすると50万ほど行ってしまいそうでしたので諦めましたが、このバイクには心を撃ち抜かれた感じでした。主に見た目で。
乗り心地は結構固めな気がしたり、腕が遠い気がしてCULEBROを思い出したり、恐らく機械式だったんだと思いますがディスクブレーキ全然利かないじゃん!と思ったりと色々ありましたが、とにかく立てかけた時の佇まいの精悍さというか。荒々しさの中に美しさを感じます(笑)
いや、良いね!でもやっぱりJFFのクロモリディスクブレーキが出たらそっちも気になる木!
まとめと噂
と言うことで最終組と言うこともあり、1時間の制限時間の中、何と2時間も遊んでしまいました。Blog記事化が遅くなってすみませんm(_ _)m
時々しからやらない一般向けの見学会ですが、実際にパーツを見比べたり、気になることを教えてもらったりというのはなかなかできないことだと思います。
ですので、サイトをチェックしておくのは大事だと思います。3組だったのであっという間に埋まりましたので興味のある人は躊躇せずに予約です!
ちなみに見たいパーツがある場合は事前に伝えておくと取り寄せてくれてるので、言ってみると良いと思います。また、こういったメーカーさん、サプライヤーさんに少し入り込んで見ることで業界の空気みたいなのも感じ取れたのは非常に楽しい経験でした。
サンエスさんは色々な商品を扱っていますが、街の自転車屋さんと変わらない雰囲気があってますます興味が沸きました。
そういう意味では愛用しているOGK KABUTOのサングラスが壊れた時にOGK KABUTOさんのサポートに連絡した時も非常に人間味溢れる対応をしてくれて、関西人ってあったかいぜ!と思って、それ以降イベントでブースを出されてる時は必ず見に行くようになったりと、こういうところが自転車界隈の面白いところであると思います。
ちゃんと確認すれば良かったんですが、サンエスさんのような少人数でやっている会社さんは、パーツをAmazonなどで買った人から直接サンエスさんに問い合わせが来ると対応に時間が取られて困ってしまうというような話があるそうです。
なのでできればパーツはリアル店舗で直接買うか、yahoo!や楽天など問い合わせできる店舗が実際にあるところで買って何かあったらメーカーではなく、まずは購入した店舗に問い合わせをするとメーカー的には助かるそうです。
メーカーを助けるという意味でも、少し心がけてみると良いかな?なんて思いました。
終