新興ロードバイクメーカー ELVES BIKE VANYAR DISCを購入しました

自転車

2022年1月にELVES BIKEという台湾?中国?のメーカーのVANYARというバイクを購入しました。

ELVES BIKE VANYAR購入

Youtubeで今まで乗っていたFOCUS CAYOの紹介をしたばかりなのですが、なぜ今回このバイクを購入したのか経緯や目的をご紹介したいと思います。

前半は非常に長い私のポエムなので、ELVES BIKEやVANYARに興味がある方は「ELVES BIKEというブランド」までスキップして御覧ください。

まず誰が組むかを考えてから購入することをオススメします

まず最初に、ELVES BIKEは日本ではいわゆる「中華」と呼ばれる類に分類されるメーカーです。これらのブランドについては私はあまり口に出すことは無かったものの中華というくくりで見ていました。それがここ1年ほどで私の印象が変わってきていて、最近は周囲でも受け入れられ購入する人が増えてきているように感じます。

そういった状況から私が最も重要だと思う点は「誰が組むか」というところだと思います。

この手の新興メーカーは、日本ではまだ販売代理店を通さないCANYONのようなメーカー直販型が多く、しかしCANYONほどユーザーがまだ日本に居ないため情報が少なく、何かのトラブル時に対応が難しい場合があります。

また、今回私が購入したELVES BIKEはフレームセットのみで完成車を販売していないため、自身で購入する場合は当然ですが完全にパーツ選びから組み付けまでをやる必要があります。

最近だと、ELVES BIKE以外では、Winspace、YOELEO、RollingStone、ICAN、毘沙といったメーカーがかなり知名度を上げてきていると思いますが、リムブレーキモデルならまだしもディスクブレーキモデルは特に油圧ブレーキで組もうとすると格段に難易度が上がるので、できる限り取り扱っている自転車店を見つけ店舗経由で注文することを勧めます。

ちなみに「中華は安い」という理由で興味を持つ人が多いと思いますが、有名メーカーのエントリー向け完成車と比較すると実際そんなに安くはないんじゃないかと思います。

YOELEOは見つけられず・・・

ここまで中華中華と書いてきましたが、Winspaceは雑誌に掲載されるなどもしていますので、中華というイメージではなく新興ブランドという立ち位置になってきていると感じます。

その他のメーカーも日本語圏外ではシェアを伸ばしていることもあり、今後の動向は注目だと思います。

ELVES BIKEを選んだ理由

なぜELVES BIKEを選んだのか。先に結論を言ってしまうと「しがらみから離れて、自由になりたかった」ということが最も大きな理由です。しがらみと言っても自分が勝手に思い込んでいることで物理的なしがらみがある訳ではないのですが。

私は、クロスバイクとミニベロを除いて、自転車購入は実は5台目です。もともと乗っているFOCUS CAYOというバイクに特に不満は無かったので、実は新車を購入したいと思った理由はフレームではなく新しいホイールが欲しかったからでした。

以前レーゼロを持っていたのですがリムがブレーキの摩耗でかなり減ってしまっていてリムブレーキの寿命の短さみたいなことを感じていました。

レーゼロレベルであればまだ良いもののカーボンホイールとなると消耗品と割り切るには金額が大きいので、消耗部分のディスクローターが変更できるディスクブレーキバイクに切り替えたいということが最も大きな理由でした。

カーボンホイールと言えばやっぱりカンパ系ですよね。私もレーゼロを履いていたのでホイールに関してはカンパ信者なところがあります。

リムブレーキより長持ちすることを考えると少し資金面で頑張ってBORAやシャマルカーボンなどを候補に入れることも考えられるのですが、ミドルグレードのスペックであるTOKEN製ディープリムを履いた経験からトップグレードでなくても十分に満足がいくことを学んでいたし、むしろレーゼロより愛着が湧いてしまっている自覚が生まれていました。

・・・もう、BORAやシャマルカーボンは面白味がない。

勿論BORAを使ってみたい欲求はあるのですが「聞いてた通りで最高です!」みたいな共感を味わうことにあまり魅力を感じなくなってしまっていて、あまり知られていないホイールを使って「このホイール気に入ってるんだよ~」と話す方が楽しいんですよね。

そんな中で知ったのが、ELVES BIKEから出ているOROMEブランドのカーボンホイールでした。

見たこともない表面加工。これは中二病心をグサグサと刺激してきました。リムは個性的なのにハブはDT Swissでスポークはサピムという独自パーツではないところもトラブル時の対応がし易そうで魅力的でした。

ホイールは決まったので、折角だからフレームも同一メーカーで合わせようかと見ていたら何とカラーオーダーが可能とのこと!!

最近は多くのメーカーがカラーオーダーが出来るようになっていますが、決められたパターンの中から色だけを選ぶというのが殆どだと思います。

しかし、ELVESのカラーオーダーはデザインの幅がかなり広く指定できるため個性を出しやすく、まさに「自分だけのバイク、自分らしいバイク」を作りやすかったのです。

ちなみに、もともと欲しかったフレームはFOCUS IZALCO MAXやEDDY MERCKXのサンレモやラバレドだったのですが、これらのスーパーバイクを仮に購入すると恐らくとても気持ちの良い経験ができるとは思うのですが、バイクの性能を出し切れていなかったり、レースに使えるバイクなのにツーリングがメインだったり、、、別に気にすることなんて無いはずなのに気にしてしまう、そんなストレスを自分で作ってしまうことが想像できて手を出せないでいました。

踏ん切りがついてMERCKXのラバレドを買おうと思った時にはもう既に昨今の供給不足で手に入らない状況だった訳です。

もともとホイールが目的だったのでバイクが速すぎるくらい高性能な必要はなかったので、FOCUSやMERCKXという有名メーカーから一旦視点を外れたタイミングでトップグレードとかミドルグレードとかどうても良いやと吹っ切れました。

話は少し変わりますが、ウェアでもSanticを良く使っていて購入動機は安いからでしたが、最初は軽視すらしていた「Cycling for freedom」というタグラインが今ではすっかり気に入ってしまって「そうなんだよ、自転車ってのは自由なんだよ」みたいなことをしみじみ感じる時があります(笑)

ここのところ、自転車やサイクリングがただの趣味ではなく、自転車で走っている時間が色々なストレスなどを和らげて自分を解放してくれているような自由でいる感覚を感じることがあって、この自転車に乗る時間が自分にとって非常に重要な時間になっているのを自覚していました。

この感覚というか時間を大事にするためには、様々な概念が定着しているメーカーよりも、分かりやすくいうと「得体の知れない」ことの方が都合が良く、新興メーカーの方が魅力だった訳です。

BORAやIZALCO MAX、EDDY MERCKXは今でも変わらず憧れではありますが、実はIZALCO MAXを買ってもレースには出ない・・・とか、MERCKXのem525が一番カッコいいけど乗りにくそうとか、私自身がこういった憧れにとらわれてしまっているところがあって本当に自分らしい楽しみ方って何だろう?と考えた時、気に入った自転車を自分で組んで好きなようにカスタマイズするということが一番イメージに近く、その素材としてELVES BIKEがちょうど良いところに居てくれた・・・そんな感じでした。伝わりにくいかもですが。

実際に組み上げて少し乗ってみた時、何とも言えない開放感があり、乗り心地や性能とは全然違う勝手に自分が作っていたしがらみから離れられた自由な気持ちで乗れている心地良さを感じ、とても良い買い物ができたと感じました。

ISOなど品質基準をクリアしているのは大前提として、なぜWinspace、YOELEO、毘沙では無くELVESだったかというと、ホイールの見ためとELVES BIKEというブランド名だけです(笑)

レースなどの勝ち負けからはなるべく離れたいのでWinという言葉が入ったWinspaceは選択肢には入らなかったし、YOELEOは何語だか分からないし、毘沙という言葉はあまりに自分に親和性が無さ過ぎて選ぶとしたら自転車の機能性だけになってしまう。

それで言うと、ゲーム好き、ファンタジー好き、異世界転生モノ好き、水野良世代などなどでブランド名は童心をくすぐるし、自転車が気に入ればゆくゆくはブランド自体を好きになっていくだろうと予感があったからで、実際に今もその予感通りにはなってきていて、オーランド・ブリオニールに改名しようかなくらいには気に入っています。

ELVES BIKEというブランド

実はあんまり分かっておらずほぼ公式サイトに載っている情報ですが、私が分かる範囲でELVES BIKEというブランドをご紹介します。

企業・ブランドについて

日本のサイトを探したのですが見つけられなかったので英語サイトなどから探した情報なのですが、どうも2016年に立ち上がった台湾と中国の独自ブランドのようです。サイトには台湾オフィスの記載があり工場は中国の深センにあるようです。・・・そんなに新しいブランドだったのか~!

ロードバイクでは良くあるのですが、台湾や中国が欧米メーカーの下請けとしてロードバイクを製造していて、蓄積されたノウハウで独自ブランドを立ち上げたメーカー兼ブランドということですかね。

会社としては存在していましたが、自社ブランドとして展開が始まったのが2016年ということでしょう。(従業員数など会社規模や沿革を見つけることはできませんでした)

サイトには、台湾出身の創業者であるDAVIDさんが、GIANTやSPECIALIZEDのカーボンバイクの設計や製造に20年以上関わったと記載があります。
具体的なブランド名を記載できるというのは関係値があるということなんですかね。

商品展開としては、ロードバイク以外にもマウンテンバイクなども製造し、またホイールも開発をしているため、スポーツバイクの総合ブランドと言っても良いかと思います。

ステム一体型のハンドルといったパーツも作っています。

ブランドポリシー

ブランドのポリシーとしては明確になっておらず、海外サイトなので日本リージョンがこれに該当するかは不明ですが

エルフ(ELVES)は軽量で(ligntness)、神秘的であり(mysterious)、力強く(powerful)、そして美しい(beautiful)ことを意味し、このことは全てのELVESの製品に反映されている

とページの最上部で語られています。(これを見る限りはDAVIDは恐らくは中二病罹患者で異世界転生モノのファンなのではないでしょうか(笑))

そして、同一ページ内でペイントを重要視していると語られています。
具体的には分からないのですが香港で有名らしいデザインスタジオであるDSD(DIAMOND SPORTS DESIGN OF HONG KONG)という企業と協業していて、デザインに力を入れていることを強調しています。

バイクは性能だけではない工芸品のようなデザイン性も重要だと認識されていて、軽量で力強いというメーカーマターの機能性だけではなく、優秀なパートナーと組むことで神秘的で美しさにも力を入れているという、バイク作りのポリシーを語っています。

ちなみにブランドポリシーとしては明確に定義されている訳ではないのですが、GIANTだと自らを↓こんな感じに宣言していて
UNLEASH EACH RIDER’S FULL POTENTIAL
自転車に乗るすべてのひとに、自らの中にある未知の可能性をもっと大きく解放いただくこと。それが私たちの使命です
自転車に乗る目的は人それぞれで説明の一節に目標への過程も同価値ですし、「こうあるべき」と他者から決められるものでは決してありません。とあり、とても共感ができます。

また、SPECIALIZEDもポリシーを見つけることはできなかったのですが
1974年以来、私たちは1つのゴールを持っています。ライダーの生活を向上し、革新することです。
と想いが書かれていて、ページの最後には↓
サイクリングは人生を変える――私たちはそう信じています。
といった風に、これもとても共感できるメッセージで締めくくられています。

GIANTやSPECIALIZEDくらい大きなメーカーは社会的意義が求められるところもありとても規模が大きなメッセージですが、ELVES BIKEはとにかくモノづくりの精神を感じさせる、自分達のできることを最大限に製品に乗せて世界中に提供したい。そういったモノづくりに視点が向いている想いを感じました。

ともあれ新興メーカーならではの今後ブランドが育っていくのかという不安と楽しみがあると思いますし、企業としてはまずはファンとなるユーザーを増やすという意味でストレートで分かりやすい良いメッセージだと感じます。

ロードバイクのラインアップと安全性や規定について

私が知る限りのELVES BIKEのラインアップと私が購入したVANYARについてご紹介します。

ラインアップとおすすめバイクについて

ELVES BIKEのラインアップは、ハイエンド(トップモデル)、ミドルグレード、エントリーといったような概念があまりありません。

一応、Quendiや日本未発売ですがAVARIがエントリー向けのようですが、他は差がなく

  • オールラウンドのEGALTH
  • エアロ特化型のFALATH
  • ヒルクライム型のVANYAR

となっています。

日本の公式アカウントに教えて貰ったのですが、良くある一般的なフレームの特徴が出ているようで、実際に乗っているユーザーさんの話によるとそれぞれFALATHはエアロ特有の縦剛性は高めだけど、横剛性はVANYARの方が高くてダンシング時などの反応の良さはVANYARの方が上、みたいな分かりやすいもののようです。

各ページを見るとジオメトリに推奨サイズが書いてあるのですが、小さ目サイズを推奨しているように見えます。私の今まで乗ってきたサイズ感で言うと推奨されているのは2サイズ下です。

手足が短いと自覚のある人は推奨通りかワンサイズ上に、手足が長いと自覚がある人は推奨サイズのワンサイズ上か2サイズ上が良いと思っています。

また、実際に乗った訳ではないので、おすすめというのはちょっと違うのですが、身長が低い方や女性には個人的にFALATHが良いんじゃないかと思います。

FALATHはリーチが非常に短めな特徴があって、身長が低い女性でも乗れるジオメトリになっていると思います。どのくらいかと言うと一番小さなXS-44というサイズが身長153cmのPちゃんが乗っているANCHOR RL8Wの一番小さい39とほぼ同じサイズなので、サイズ選びで困っている女性にはFALATHはありだと思います。

UCI規定と安全性について

UCI規定については2022年3月時点で実はVANYARのリムブレーキ版しか認証を受けていません。UCI規定のレースに出る人はちょっと注意が必要だと思います。

ただ、VANYAR DISCはUCIについても申請しているそうです。きっと他のバイクもUCIに申請していると思いますのでいつか気づいたらUCIのマークが入っているかもです。

ちなみに、UCIの認可はレースをする上で危険な乗り方を抑制するような規定のようで、安全性についての基準は別途取得しているISO規格とEN規格を調べるのが良いと思います。

ISOは国際基準でENは欧州規格らしいのですが、その詳しい内容を調べても私には明確な答えを見つけられなかったためある程度 私の推測が入るのですが、ISOの自転車に関するものはISO4210というシリーズになっているらしく、自転車全般の基準として良くスポーツバイクにはISO4210-2が明記してある場合が多いようです。ELVESはフレームセットの販売だからかフレームとフォークに特化したISO4210-6という記載があります。

また、EN規格では、マウンテンバイク用にEN14766、レース用(ロードバイク)にEN14781があるのですが、日本のBAAマークやSBAAマークはこのEN規格が基準になっているようで、テスト内容の違いとしてはマウンテンバイクはより高負荷のテスト、レース用(ロードバイク)はマウンテンバイクの半分の負荷で倍の回数のテストとなっているようです。

ちなみにYOELEOは証明書の写真をバイクの紹介ページに掲出しているくらいなので、新興メーカーはこういった安全性についても意識しているようです。

VANYARについて

VANYARですが、かなり特殊なフレームだと思っていてジオメトリも結構珍しいものになっています。

サイズ選びについて

私はSPECIALIZEDのバイクをベンチマークに使っています。何というかスぺシャのバイクはポジションがとても自然というか。そんなSPECIALIZEDのバイクとVANYARのジオメトリを比較すると、VANYARはTARMAC SL6とSL7の調度中間くらいだと感じました。

SL6とSL7を比較したことも初めてでしたが、SPECIALIZEDは実は結構ゆったり乗れる物が多いと感じています。それでいて、速いのが凄いなぁと思うのですが、本当に小さな差ではあるもののSL6とSL7を比較すると、SL7の方がリーチが長くスタックも小さくて前傾姿勢が深くなるように作られていることがわかります。

VANYARはそんな2台の中間くらいにあると言う感じです。

ちなみにSPECIALIZEDのバイクだと身長174cmの私は推奨サイズが54になるのですが、VANYARに関してはメーカー推奨は50サイズ。

FOCUSのCAYOも54、過去所有のBASSO ASTRAも53でしたがジオメトリを比較してみるとVANYARの50は小さすぎでしたので、本当は54だろうと思いながらも、メーカー推奨を試したいこともあり一つ下の52(メーカー推奨で言うとワンサイズ上)を購入するに至ったという感じです。

届いたものを組み上げたところ、結果的にはやっぱり計算通りでコラム下に多めにスペーサーを入れることになったのでワンサイズ小さかったなとは思いますが、調整できる範囲でしたし乗ってて楽ではあるのでここも計算通りで問題には感じていません。

では、具体的にVANYARの何が他と違うかと言うとリーチがあまり変わらないところだと思います。リーチが実は50サイズでも385mmもあるのですが、52サイズになっても+0.4mmの385.4mm、54サイズは若干大きくなったものの387.5mmとほぼ変わらず、ヘッドパーツの上端であるスタックだけが501.1mm、521.8mm、540.9mmと変わっていき、50サイズと54サイズ比較で約40mm違います。

ELVES BIKE VANYARを購入

自転車のフレームは基本的に脚の長さ(身長の高さ)によってサドルの位置が高くなりますが、ここは人によるのでどのサイズを買っても基本的には高さはほぼ変わりません。逆にスタックが小さくなるとハンドルの取り付け位置が下がるので落差が出るのですが、VANYARはもし私のように54サイズに乗っている人が推奨の50サイズを買うと、コラムスペーサーが大量に入るとても不格好なバイクになってしまう可能性があるように思います。

VANYARを選ぶ人はサイズ選びではこの部分に慎重になった方が良いかと思いました。

逆に言うと、リーチが長いけどスタックは下げられるのでこれ以上落差が出なくて困ってるというフィジカル強めの人には他にはないとても良いバイクなのでは無いかと感じます。

まぁ私はレースなどには出ないホビーユースのライダーなのでこの選び方にも賛否両論あるとは思いますが、もし購入を検討している人がいたら参考になれば嬉しいです。

VANYARの特徴

ジオメトリ以外の特徴としては、ヒルクライム向けと言うだけあってラインアップの中でも軽量になっています。

FALATHやEGLATHのように流線形で所々に空力を意識した形状が見られるのに対し、VANYARだけは全体的には流行の形状ではあるものの明らかに直線的且つ扁平などしていないシンプルなパイプ形状で剛性高めな設計だと想像ができます。

シートステーやチェーンステーが扁平少なめ

CAYOやASTRAは23Cのタイヤで空気圧は高めで乗っていましたが、それに比べても形状から想像通りのシートやハンドルへの突き上げをかなり感じました。

しかし、それ以外にもはっきり分かる「えっ?」という感じ・・・

突き上げに関しては空気圧を調整したり路面状況をちゃんと把握しながらかなりコントロールできるようになったのですが、その後に良い意味での個性を感じられるような特徴が見えてきます。

具体的に最初に感じたこのバイクの面白さはやっぱりダンシングでした。私は長く乗ったFOCUS CAYOをかなり反応の良いバイクだと思っていて、反応の良さから非常に軽量な印象で、思いっきり踏む時に荷重コントロールが甘いとトルクが逃げてホイールスピンをしてしまうような印象から「チョロQみたいなトルクのかかり方」と思っていました。

しかし、VANYARは軽快なのですがCAYOとは違う軽快さで、いい加減に踏んでもガツンとトルクがかかる感じでチョロQのようにかっ飛ぶのではなくゴリゴリと進む感じです。バイクを大きく振ってパワーを生み出すより、小さく速く振る方がパキパキと反応して気持ち良く「よく聞く反応の良さっていうのはこういうことなのかな?」と感じました。

これは今まで乗ってたCAYOやBASSO ASTRAとは明らかに違う反応で、左右の振りが小さく乗るのが乗りやすいからなのか非常に素早くペダルを回せる感じから、ヒルクライム向けバイクではありながら肉体が強い人にはとにかく反応の良さが気持ち良い楽しい印象になるんじゃないかと想像しています。

また、突き上げにも関係することなのですがフォークはベントのないストレートフォークです。私のVANYARはDISCモデルなのでなおさら剛性が高いのだろうと想像していますが、コーナーでは吸い付くように曲がっていきます。

BASSO ASTRAは全体的にどっしりとしていて平坦でも下りでもコーナーは安定して曲がれていたのですが、この吸い付くような「何もしないのにキレイに曲がっていく」という感覚はCAYOでもASTRAでも味わったことない初めての感じだったのでとても驚きました。

これはひょっとすると23Cから25Cに変えた影響にもよるのかもしれませんが、逆に直線をまっすぐ走るのは問題視するほどではないですが今までの自転車と比較してちょっと難しい感じはしています。(あ、こういうのがまっすぐ走るのが難しいという感じ?という印象です)

いずれにしても、このバイクに対する魅力は今のところCAYOとはまた違ったパキパキとした反応の良さだと感じています。

なぜVANYARを選んだのか

パイプの形状などから剛性が高いと分かっていながら、肉体があまり強くない私がなぜVANYARにしたのか。

答えは非常にシンプルで速いエアロバイクが欲しという気持ちはあったけど、自分で組むのに組みやすそうで且つシートポストが専用じゃないのでOnebyEsuのナロウサーティサドルが使えるというその2点に尽きます。

もうサドル沼に長いことはまってやっと落ち着いたOnebyESUのナローサーティソウルからサドルを他のものに変えるという選択ができなかったというのがバイク選びの最も大きな理由です。

我ながら何という理由でバイクを選んでいるんだとバカバカしくはなりますが、それぐらい自分にはサドル沼は長かったので・・・

しかしまぁ購入した直後の突き上げには本当焦りましたね。これ、サドルは関係なくお尻痛くなるんじゃないか?みたいな。でも、不思議なことにいつの間にか殆ど突き上げを感じなくなってしまって、本当に何なんですかね〜。

同梱品やフレーム組付けについて

VANYARの組み立てについては1つ前の記事に書いたので参考にして貰えると嬉しいです。

Webサイトにも書かれていますが、フレームセットを購入すると以下のようなパーツが同梱されてきます。

  • アウター受け(グロメット 予備2つ)
  • Di2用 グロメット
  • スルーアクスル前後
  • ヘッドパーツ
  • セラミックBB
  • カーボンシートポスト
  • ディレイラーハンガー(予備1つ)

セラミックBBやヘッドパーツ、シートポスト、ディレイラーハンガーを全部合わせると2万円くらいはしそうなのでかなりお得です。

BBやシートポストにはELVESのロゴが印刷してありますが、こういった製品は安価で質が悪いのが定番ですがセラミックBBはスレッド式で非常になめらかでWISHBONEを使ってる感覚と違いがありません。

組付けの記事にも書いたのですが、フレームで困ったのはディスクブレーキ台座です。特にリアはカーボンに直接固定するタイプなので困りました。ディスクブレーキモデルの購入を検討している人は記事をざっと見て貰えると良いと思います。

最初から入っているカーボンシートポストも軽かったです。私はサドルの問題でシートポストは変更しましたがロゴもカッコいいし、そのまま使うのが良いと思います。

ただ、マウンテンバイクようなのかやたら長いシートポストだったので、10cmほどカットしないと使えない状態で、実際はロゴが全部見える状態ではセッティングはできなかったです(笑)

購入時の段取り

もうだいぶ長いエントリーになってしまったので、購入に関してなるべく簡単にご紹介します。

基本的には日本の公式アカウントが窓口

ちょっと驚くところではあるのですが、日本の公式はおそらく一人でやっています。

日本の公式アカウントの中の人がELVESの工場とのパイプ役になって日夜購入希望者の相手をしてくれています。

この人、倒れたら日本の窓口はどうなっちゃうんだろう?という心配はありますが、良く体力が続くなぁというくらいかなり細かく相談に乗ってくれます。

ですので外国語が分からない人でも日本語でのやり取りができるので、なるべく心に余裕をもって長い目で取引をするのを心掛けると良いと思います。

Twitterをやっている人でしたら、やり取りは基本的にTwitterのDMでやることになると思います。私はDMでやり取りをしました。

サイトのトップに「購入の手引き」というページができたようなので、申込みはそこを読んでするのが良いと思います。

公式アカウントの人は日本の注文を本国のオフィスと連携しているようなので、「購入を申し込んだ○○です」と公式アカウントにDMを送ると話が通じました。(2021年11月時点)

カラーリングについて

カラーリングはロゴも含めて基本的に重量なども考慮して3色までになっているそうです。私はフレームのメインにカメレオン ブラックレッド、フォークとフレームの後ろ側に3Dマジック、差し色でブレイジングオレンジという3色構成にしました。

カラーオーダーでお願いしたイメージ。ここまでやる必要は全くありません

ちなみに、ロゴなどにメタル素材のものがあるのですが、これはデカール(ステッカー)のようで私が頼んだ時はデカールの在庫が切れていて指定ができませんでした。本当はロゴも含めて3色なのですが、私はデカールが在庫切れになってしまったこともあってグロッシーブラックを入れてくれました。

色の選び方はWebサイトにあるVANYAR以外のバイクも含めて使っているカラーは指定ができます。また、Instagramで投稿されている世界中のELVESの写真を見て、「この写真のこの色!」というような色指定をするのも可能でした。

ただ、先のデカール同様に2年前くらいのカラーなどはもう廃盤になっていて使えないものがあるので、その辺は何から何まで自由にできるというよりは、かなり幅が広いけど制限の中で工夫してかっこいいカラーリングを考え出す!みたいなのが良いと思います。

どうやって伝えれば良いのかという方法については、公式アカウントの人からこんな風に指定できますといったサンプル画像を見せてくれます。私はPhotoshopが使えるので自分で合成して送りました。

カラーリングに関しては、ざっくりですがこんな感じです。あとはできることできないことは聞いていってすり合わせていくのが良いかと思います。

一応、こういったことを踏まえて、どのくらい自由にデザインできるかと具体例で話をすると、左右で別々のカラーにしたりチューブの内側のみを差し色にするなど工夫次第でかなりの自由度が高いし幾らでも工夫はできると感じました。

ということで、出来上がったのが、こちら。

ロゴはデカールが切れていたので艶有りのブラック(GlossyBlack)にしたのですが良く考えたら4色になってましたね。

そして実際に上がってきたものは本当にロゴが目立たず全体的に海賊版?横流し品?みたいな見た目になったのでやっぱりデフォルトで用意されているカラーというのはちゃんと考えられてるなぁと思いました。

 

ちなみに、デフォルトのカラー配置だけ変更するといったこともできます。自分でカラーのレイアウトまで指定して初めて分かったのですが、デフォルトのレイアウト配置はかなり完成度が高いです。思い知らされた感じですね。

個人的なカッコよさでいうとVANYARはデフォルトの特にグロッシーブラック&マットブラックというカラーがスポーツバイクならではのカッコいい組み合わせだと思います。

ただ、レイアウトも含め指定すると、出来上がりの第一印象は「やっぱり難しいなぁ」という印象でも、暫くすると愛着に変わってくるので自信を持つのが良いと思います。

注文から届くまで

カラーが決まって注文をしたら実際に上がってくるまでですが、11/19に依頼し3週間で上がってくる想定が実際は3週間後には在庫なしで更に40日となって結局は旧正月前にギリギリ発送が間に合って2/8に届きました。

今は私が注文した時よりも更に自転車の供給が追いついていないと思うのでもっと時間はかかると思いますが、それでももし2ヶ月程度で届くのだとしたらかなり早い方かと思います。ホイールを単体で購入する場合は、在庫があれば2〜3週間くらいで届くようでした。

ここが不満

今回は内容からも分かって貰えると思いますがとても満足した買い物になりました。ただ、不満がなかった訳ではないので、一応書いておきます。

VANYARのディスクブレーキ台座がカーボンむき出し

VANYARののディスクブレーキ台座が精度が悪くてフェイシングは必須なのでこの点はちょっと・・・という感じでした。他のメーカーでも同様なことはあるとは思いますが、リアに関してはカーボンそのままなのでフェイシングのハードルも上がりました。この点はなんとかなってたら良いと感じました。

これは1つ前の組み上げのエントリーをご覧ください。

対応が形式化されてないので後出しが多い

日本のアカウントの方が一人で対応をしているので対応ボリューム的に負担がかなり多いと思います。Webサイトを見てみても情報が不足しているので自然に質問が増えるのですがQ&Aページがないように全て個別で対応する形でした。

製造の進捗具合などはは本国の担当へ問い合わせをしているようなので、質問へのレスポンスがまちまちだったりします。

こういったことから、デカールの在庫がなかったり、カラーが選択できなかったり、「中国ではできるだけ早くを15日という」といった謎な話が後出しで出てきてストレスが溜まります。

ただまぁ先に記載した通り、日本は一人でやられているようで新興ブランドは仕方ないと思うので、そういった背景を分かってお願いすると良いと思います。

担当者の距離感が近すぎる

日本の公式アカウントがELVES大好きなのは非常に分かるのですが、公式アカウントが個人アカウント同様の距離感なので私のようなコミュ障にはちょっとやりにくいです。

私のような人間は対企業だと思って色々やり取りをするので、相手に人格が見えてしまうと良い意味でも悪い意味でも疑いが生まれることが結構多いです。質問への回答もそれが企業としての回答なのか個人の主観的意見なのかなど見えないので困惑することが結構ありました。

また、対応が形式化されていないことにも関係して、公式や中の人のアカウントが「ELVESは自由度が高くて素晴らしいカッコいい!」みたいなツイートをするので、自分も同じようなことをやりたいと思ってオーダーすると、あれは特別仕様だからみたいな感じでできないことが結構ある印象でオーダー途中で挫けそうになりました。

ただ、本当に仕事に一生懸命な方で、カラーオーダーなどには非常に細かく相談に乗ってくれますし、本国の状況なども含めて色んな質問に一生懸命答えてくれたり、出せる範囲で色んな参考資料をかき集めて送ってくれたり・・・日本のWebサイトを更新するといった対応ができないから余計に個別対応になってしまうのだと思いますが、ここまでマメに対応するアカウントは日本にはないかと思います。

ということで、もし自分がコミュ障だと自覚している人は、公式アカウントは対応もマニュアル化されておらず多忙な中、なんとか切り盛りしてくれているということを想像して、そもそも時間がかかるかもしれないし想定外のことが起こるかもしれないという前提でお付き合いすると良いと思います。

私がこんなことを言うのも変だと思いますが、大変そうでかわいそうとかではなく一生懸命なのでそんなことを感じます。

どうしても自転車を買う時は前のめりな気持ちになってしまって何か予想外のことが起こるとイライラしてしまいがちですが、冷静に考えれてみれば有名メーカーより断然カスタマイズの幅は広い割に早く上がってきますからね。

まとめ

色々書いてきましたが、結局ELVES BIKEは買いか・・・と聞かれると人にはおすすめしにくいです。理由はCANYON同様にメーカー直販だからです。それ以外は特に否定的なことは無いかなと思いました。

という感じでおすすめはしにくいですが、特に身長が低い女性でELVES BIKEを見て「凄く良い!欲しい!」と思った人には先にも書いた通りFALATHが良いと思います。エアロタイプのバイクはオールラウンドタイプのトラディショナルなタイプよりはやっぱり速いし、形状も特徴的で見栄えが良いです。

自分だけのロードバイク

そんなバイクを自分でカスタムしたカラーで乗れるというのは魅力だと思います。

今でもFOCUS CAYOは気に入っていますが、ここまで長々と語ってきた通り私のVANYARはまさに「唯一無二」ですので、何とも自由な感じで非常に良い買い物をしたと思っています。

 

 

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Posted by ぶりおにーる