グランフォンド富山2018を走りました
前回の記事、不安しかない飯能の翌週でしたが、グランフォンド富山に参加してきました。
今回はTeam Otushaのセキドン、モリアーノ、私の男3人なところもあり、やりたい放題の食い倒れる直前まで楽しんできてしまいました(笑)
富山に行くのは実に7、8年ぶりで新幹線が通ってからは初めてだったので、以前と印象も違ったことも大きな理由だったと思います。
前日から飛ばしすぎてしまう件
北陸新幹線が通る前、金沢に旅行に行き、金沢の食に感動したのですが、富山にはあまりそういう印象はありませんでした。ところが、今回の旅で全く印象が変わりました。
どちらかと言うと富山は駅周辺は暗くあまり人がおらず、旨いものを食いたいなら海沿いに行きカニの食べ放題を食べる・・・そういう印象でしたが、自分の認識の浅はかさを反省致しましたです、はい。
前泊で感じる「富山メシウマすぎ問題」
これは問題でしたね。
新幹線を降りて駅チカのホテルに自転車を置いて翌日のスタート地点を下見に行った後、居酒屋→モリアーノ合流→カナルパークのスタバ→駅前の居酒屋→〆の富山ブラックというコンボ。
仕事のため後発のモリアーノが来るまで軽く飲んだのですが、とりあえず手っ取り早い駅の飲食店で軽くウォーミングアップする予定が、まぁ昆布やかまぼこをはじめ、つまみは旨いし魚は旨いし酒は豊富だしで完全に仕上がって最後まで勢いが落ちない感じ。
刺身も旨かったですが、かまぼことゲンゲという魚がおいしくて、日本酒が進むという富山メシウマすぎ問題。
かまぼこをあんまり美味しいと思ったことが無かったんですが、富山のかまぼこは凄く美味しくて、印象が変わりました。そしてゲンゲ。干物を食べたのですが、何やら深海魚の様な変わった見た目をしているのにコッテリとしていてとても食べやすい。内臓系が嫌な味ではなくコクが深いのが特徴でした。
・・・コクが深いからまた日本酒が進んでしまった訳ですが(笑)
そして、美味しく楽しく飲んだ後、セキドンとモリアーノと言えばラーメン。都内を走るルートの話をすると、だいたいどの道の話をしてもラーメン店の話になり、メニューすら覚えているというくらいのラーメン好きのこの二人です。
そりゃ、富山ブラックを食べない訳がないだろうと・・・これがやらかしでした。とても「塩っ辛い」ラーメンでしたが完食して(勿論スープは飲めたもんじゃない)、ラーメンを食べた満足感に浸りつつ就寝した訳ですが、翌朝の出発前は3人とも「富山ブラック食べたら眠れなくて・・・」という寝不足状態に。
富山ブラックは食べるタイミングにも注意が必要でした(笑)
グランフォンド富山 170kmを完走!?
そんなこなで当日。寝不足なのか富山ブラックなのか非常にのんびりとしたペースで会場へ向かいます。開会式の途中くらいで到着し、エントリーをして結局スタートは6時40分頃。
180km走るためにはペースはゆっくりの温存作戦だ!!で足切りw
結論から書いていきますが、全体的に温存作戦で30km/hを超えて走るようなことは無かったので、安定して足切りを食らうという結果にw
6時半スタートで17時頃にはゴールしてることを考えると、途中のエイドをトータルで2時間くらい見たとして、180km 2000mUPの山岳コースを22km/hくらいで走らないといけないので、平坦では30km/hくらいは出さないとダメだったかなと思いました。
結果、途中で足切り。と言っても登りをカットして10kmほど短縮になるコース変更の足切りだったので、DNFではなく完走扱いという。結果的に良かったかなと思います。
難しいところですが、メカ的な知識差やドラフティングを使えないなどで差があるのは感じます。イベントとは言え、こういう知識を深めたり対策を立てたりするところが自転車の難しくも面白いところだと思うので、数をこなしていつか出来るようになっていくのが個人的には楽しいと思いまする。
ゴール後、セキドンとモリアーノはヘロヘロで宿に戻るまでの数キロはしんどそうでした。私はと言うと、、、少し走り足りない感じでしたかね~
景色はかなり良い
ファンライドイベントと言うとAACRが頂点なのでは?なんて勝手に思い込んでいます。エイドと景色が好評で、登りも多少優しめなのが人気かと思います。
登りが楽しかったコースとしては断然グランフォンド軽井沢です。ちなみに出たことないですがThe PEAKSみたいなのは、ファンライドイベントだとは思っていなくてブルべも同様ですw ファンライドというくくりは私の中では雰囲気ですw
で、だいたいこのAACRとグランフォンド軽井沢をベンチマークとしてイベントを見てしまうのですが、景色でいうとAACRよりグランフォンド富山の方が私は圧倒的に好みでした。
AACRでの写真は楽しそうにしてる仲間を後で見て思い出して楽しむ感じで、景色自体がすごーっ!というのが個人的にはあまりありませんでした。でも、富山は山が壁のように立ちはだかり、その途中途中に家や学校などの建造物が見えるのが非常に良くて、橋や川も規模がでかい!
AACRでは足を止めて写真を撮ることが数回あった程度ですが、富山は何度足を止めたか分かりません。海から始まり平坦の田んぼや麦っぽい畑、新幹線に山に川に渓谷につづら折りに競輪のトラックに、とにかく視覚的な楽しさが満載でした。
有名な白川郷と同様に合掌造りが見られる五箇山の集落は、「これ、テレビで見たことあるやつだー!」と、自転車イベントなのにミーハーな盛り上がり方もできます。
AACRがもっと山を登るようなイベントだったら景色も違ったのかもしれませんが、グランフォンド富山は本当にすげーすげー言ってた記憶が強いです。
まぁファンライドは好みだし、色んな要素が絡むと思うので参加する人次第だと思いますが。
また、コースの楽しさについては足切り食らってる分際でなんだっていう話なんですけど、初心者向けではないのは同意ですけどグランフォンド軽井沢の方が距離は短いのに獲得標高が高くてもっともっと登ってる印象できつく感じました。まぁ軽井沢は全然景色良くないという精神面での差はあります(笑)
グランフォンド富山攻略について
富山は飯がうまいので、つい遅くまで飲み食いしてしまい当日走る目安をシミュレーションしなかったりと前日の準備を怠ってしまうことがあると思うので、美味い物に目が眩みすぎないようにするのは大事です(笑)
走りの方では足切り食らった身なのでちゃんとした攻略ではないですが、グランフォンド富山の攻略として重要なのはまずはやっぱり平坦でのドラフティングかなと思います。これはファンライドイベントどれでも言えることだと思います。
いかに足を使わないで巡航速度を上げるかで言えば、登りは風の影響を受けるほど速度は出せないし、下りは足を止めてても進むので、そうなると平坦の対策が重要だなと。この平坦をなるべく足を使わずに少ない疲労で且つ早く走り抜ける訳です。
平坦を普通に走ってると必ず30mk/hくらいで巡航している数人が現れるので、それに乗らせて貰うと良いと思います。普段25km/h巡航が余裕で出来ていれば、同じ感覚でドラフティング時は30km/hくらいで巡航できると思います。ドラフティングは間に自転車1台分くらいは空いてても効果があるので、慣れてない人は2mくらい感覚を開けて、且つ前が急ブレーキをかけてもぶつからないくらい少し横にずれておくと良いと思います。
多分、これが出来るのと出来ないのとではかなり違います。
余談ですが、ドラフティングの練習はボッチライダーの人はイベント参加すると自然に身に付くと思います。
スタート直後は割と団子状態なので前の人にくっついて走ることを余儀なくされるんですが、折角なので風避けの効果を色々試すと良いと思います。
まぁ私もスポーツ思考ではないので素人アドバイスですが、コツは少し離れてても風避けの効果があるので、前の人を見るのではなく、その先の道や信号を見て前の人がブレーキをかけるタイミングなどを予め予測できるようにしていくのが良いかと思います。
勝利の宴
イベント自体はサクッとまとめましたが、公式では完走できたことになってまして、さて気持ち良く温泉に入ろうと言うことで2件目の宿へ。
モリアーノが残念ながら翌日仕事を休めないので、ササッと温泉に入って晩飯を食うことに。
dormy innって凄くない?
何でわざわざ宿を変えたかって言うと、セキドンがdormy inn(ドーミーイン)のファンで日曜の宿泊が安いからとか。で、温泉はどうしたかって言うと、このdormy inn・・・お風呂がとても豪華なんです。
殆どのホテルに大浴場がついているみたいで、凄いのは東京駅からすぐの八丁堀のdormy innはなんと天然温泉!こんな都会のど真ん中で天然温泉に入れるなんてなかなかないですよね。
そして、問題の富山のdormy innですが・・・「剣の湯」という温泉で、日帰りでも入れるし、宿泊で言えば通常タイプのdormy innの他に、客室は土足で上がらずフロア全体が畳になっているまるで温泉旅館さながらの「御宿野乃」というコンセプトホテルもあります。地元の人も富山駅周辺の温泉と言えば、dormy innの温泉「剣の湯」というくらいおすすめなんだそうです。
参考:天然温泉 剱の湯 御宿 野乃 富山 / ドーミーイン和風プレミアムホテル
ちなみに、後で知ったのですが、dormy innは夜泣き蕎麦と言うサービスをやっていて、21時~23時頃まで無料でラーメンが食べられます。また、この富山の「御宿 野乃」では夜泣き蕎麦だけでなくビールの飲み放題も無料で楽しめるそうです。(入口は入ってすぐのポスターに書いてあった)・・・凄すぎる(笑)
そして、翌朝は朝食を食べて大浴場ではなく、気楽に部屋付きの内湯にするかと風呂を開けたらユニットバスではなく何と檜風呂。
勿論、水が出る蛇口とは別で温泉が出る湯口が用意してるくらいだからホントにチェックアウトが自然に遅くなってしまうってもんです。
店選びの時間が無いのであの店へ
時系列が前後してしまいましたが、温泉から上がるともうモリアーノの電車まで1時間程度しか余裕がありません。急いでタクシーを拾って、駅に向かいますが、さて、勝利の晩餐はどうするか。「もうあの店行くしかないっしょ~」ということで、富山で最初に入ったあの店(方舟)へ。
完全に店の人に覚えられてましたv
寝不足と疲れと温泉に入ったのもあって、回るのが一段と早くあっという間にいい気分に。
1時間でしたがたらふく食べて、モリアーノを見送ってお開き。今日は良く寝れそうだぞ~なんつって気付いたら目の前にアイラモルト(カリラ)が(笑)
ジェリコの戦い
ジェリコと言うとWWEしか思い浮かびませんw
ということで、モリアーノを送った後に気付いたら「ジェリコの戦い」という店で飲んでいました。疲れて居たのかと思ったらまだまだイケルようです。回復が早い!これだからおっさんだけの旅は危険です。収集が付きません(笑)
それにしてもショットバーなんて久しぶりに来た気がしますが、やっぱりちゃんとしたお店で飲むとお酒が美味しくてついつい何杯か頂いてしまいました。逆にちょっと酔いが醒めたような気がするのが不思議です。
参考:ジェリコの戦い
セキドンとR8000のシャドーデザインがあーだこーだ、キャンプがあーだこーだ、今年こそは渋峠にあーだこーだと話して夜は更けていったのでした。
・・・が気付いたら、目の前にとんこつラーメンがw
もう見出しにしてしまいました。
これ書きながら自分のことなのに元気だなぁって思いますね。
店を出てホテルに帰って寝る予定が、気づいたらとんこつラーメン食べてました(笑) イベント行く度に体重が増えます・・・
とてもきれいな街 富山市
と言っても富山駅周辺くらいしか分かりませんが、随分昔に行った印象とだいぶ違って、とてもきれいな街の印象でした。
この感じどこかで・・・と思ったのですが、路面電車を見てオーストリアのウィーンに行った時のことを思い出しました。新しい建物と古い建物が入り混じった感じ、コンパクトにまとまった都市という感じが機能的で心地よかったです。
↓左は富山、右はウィーン
何だかこのままだと、ただの下品な中年男性の羽目を外した臭いがキツイブログになってしまうので、ちょっとだけ私が行ったところを写真で紹介しておきたいと思います。
富山駅とその周辺
富山駅がまずきれいです。ライトレールという名前の路面電車が走っているのですが、これが非常に都会的で新幹線が通ったからなのか駅も非常にきれいで、電車と路面電車の乗り入れがとてもスムーズになっています。
そして、駅周辺で何やら慣れた香りが・・・と、こ、これは!?そうです、正露丸の臭いがふわぁ~としてきたと思ったらあるじゃないですか、正露丸の工場!
どこだか忘れましたが「くすりの富山」の看板もあって、そうか、富山は薬が有名だったのか!?なんて思ったりしました。
他にもインテックというIT企業もあったりして、夜になるとそびえ立つビルが海外ドラマの某ゴッサム的な街を連想させるように光っていました(笑)
カナルパーク
大き目な公園で川が流れています。カナルと言うので何かの水路なのかも知れませんが、対岸に立つ2つの塔がレーザーを飛ばして何か実験をやっているようでした。
若めのカップルが多く、芝生でキャッキャしてましたが、混雑はしてますがスタバがあるので割とおっさんでも特攻しやすい素敵な公園でした。
写真を撮るのも絶好なスポットだと思います。
富山城
お城としては小さめですが、中の展示の量は調度良く、富山城が今の形になった歴史を見ることができます。展示は残念ながら写真を撮ることはできませんが、あのみょ~んと頭が伸びてる特徴的な兜も展示してあってテンション上がります(笑)
また、庭には前田正甫という殿様の像もあり、「くすりは富山」である歴史の繋がりを感じることができます。
人もそれほど多くなく、芝生と庭園があり、なごむ場所としてはとても良い場所でした。
まとめ
北陸、、、良くないですか?
前に金沢に行った時も良かったし、新潟(区分的には違うらしいけど)長岡も市内も直江津も良いし、今回の富山も良かったです。
兎に角共通して言えるのは、日本海側だから当たり前なんだろうけど、でも予想を超えて海産物が美味しい!そして予想していないところが鮮度だけじゃなくて、ちゃんと加工してあるってところ。
またね~、日本酒が美味しいところが問題ですよね(笑)
福井だけはまだ行ったことないので分かりませんが、どうなんだろう?
またいつか行ってみたいですね。雪の回廊もあるみたいだし。
終