ロードバイクで行く不安しかない飯能

ロングライド

1ヶ月前の話ですが、江戸川区から秩父まで自走で行ってきました。走行距離は自己最長の230kmとなりました。

飯能へは何回か行ったことがあって、自走でも過去1回行ったことがありますが、その時は秩父へ渡ったところでハンガーノックなのか力が入らず輪行で帰ってきました。

有間峠にも行ったことがあるのですが、登り始めでパンクに見舞われ日も暮れてきていたので断念。どちらかと言うと苦い記憶の方が多くある印象でした。

そんな中、今回はルートをきっちり引いて完全自走をしたので達成感を感じるライドになりました。

市街地を走るのが楽しい

車でのドライブでもそうですが、実は私は市街地を走るのがかなり好きです。

信号や道幅、交通量を考慮してバランスの良い道を選んだり、新たなルートを見つけたりするのが本当に楽しい!楽しくないですか?(笑)

良くローディが路上駐車に対して怒っていますが、一人で走る時はむしろこの路上駐車を避けるのが私にとっては車とのコミュニケーションのタイミングで楽しい瞬間でもあったりします。バスは苦手ですけど・・・(笑)

納得いくルートが

今回は過去の反省を生かしかなり良いルートが作れた気がします。

飯能までの参考

新宿から、青梅街道でも甲州街道でもないその間の方南通り、ここを抜けて人見街道~連雀通り~青梅街道という中規模の道でつなぐプラン。

途中久我山の渋滞ゾーンを通ったり、多少詰まることはあるものの、車は30km/h程度で往来する感じで飯能の坂を登り始めるまでは常に鼻歌交じりな気分で走ることができて、本当に楽しいルートでした。

帰りは川越街道を通って帰ってきたのですが、こっちは車通りも多いし復路は再考かもしれません。

カフェキキ、成木峠から有間峠へ

山王峠を越えて補給目的にカフェキキさんへ。到着するも何とオープン20分前!

オープン前なのに開けてくれたカフェキキさん

向かいのスーパーで補給するかオープンを待つか迷っていると、何とオープンを早めて開けてくれました~。ありがたや(謝)

モーニングは7:00~8:00かな?その後は中休みがあって10:30からまたランチがオープンのようでした。

パンケーキを食べながら、マスターと話をして休憩をした後はいよいよ峠を目指します。

カフェキキさんでパンケーキを貪る

ちなみにボトルに氷水を一杯入れて頂きました。大変助かります。ちなみに少し前に型落ちで安くなってたポーラーの保冷ボトルを買ったのですが、これがそれなりに効果を発揮して暫く冷たく、且つ大容量で良い買い物でした。

現行品はもっと良くなってるみたいなので、これからの季節には大容量のボトルとして良いかもです。

深い碧の成木峠(常盤林道)

なるべく1回で多くの坂を制覇していきたい!と欲張った結果、成木峠にも寄ることにしました。

正式には常盤林道という名前だそうで、距離4.5km 平均斜度9%というステータスは冗談の通じない鹿野山といった印象。

気持ちは行きたくないものの、この坂を上らなければ獲得標高は2,000行かなそうだし欲張り根性が内側からうずく感じで、葛藤がありました(笑)

そう、最近はロングライドするなら2,500mくらいは登りたいという意味わからん欲求があります。

気持ちが定まらないまま何となく登りに差し掛かると何やら横断幕に「東京ヒルクライムレースNARIKIステージ」の文字が。・・・ここヒルクラムレースのコースだったのかよw しかも翌週開催だったみたいで鉢合わせなくて良かったw

そんなことを考えながら既に登りはじめてしまったので仕方ない。迷う暇もないくらいにすぐに緑が綺麗でこれぞ飯能!といった印象の道が始まります。

ごめん、全然写真がボケてるし何だか散らかってる風景ばかりですが、子ノ権現に向かう途中にも綺麗な森林や小川がありまして、あちらのコースより荒れていない感じでとても綺麗です。・・・ただ、坂はかなり厳しいので写真は本当に撮る余裕がありませんでした。

鹿野山より約1kmくらい長いコースなため、まったく踏むことはせずただ楽に登り心の中では「時間早く過ぎろ」とだけ思って登っていたことは言うまでもありません。

そしてゴール! なんと行き止まり! 素晴らしい練習コースです。ヒルクライムレースが翌週だったらしく、他にも人が何人かいました。

このあと、有間峠が控えていたこともあり足をいかに使わないかが重要でしたが、それでもわたしは34分で登れたようなので、これから登る人も30分程度の辛抱と思えば気持ちも楽かと思います。

成木の家

ゆっくりと下っていくと突然のゲリラ豪雨。ピンポイント過ぎて、山は凄いわw

ピンポイントでゲリラ豪雨にやられる

下りきると何やら登りで見かけた人達が雨宿りをしている建物が、、、近付いてみるとKFCトライアスロン(運営団体)が建てた休憩所なんだとか。マジかよ!?

中では飲み物なども売っていたので、練習するには非常に良い環境に思えました。

有間峠の攻略は自然と一体になること

来た道を戻り、いよいよ有間峠へ。途中の自販機で水を入れ替えていると進行方向から何組かローディが通り過ぎていって、少しチャレンジする気持ちが湧いてきました。

途中の自販機で飲み物を補給中、何組かのローディとすれ違う

前回見たので大きな一向一揆の壁画と有間ダムは時間短縮のためにスルーして一気に有間峠を目指します。

時間や距離を超越する

有間峠は有間ダムを抜けた先にある釣りができるBBQ場からスタートする、約9kmの平均7.3%の登り坂です。

登りだけの平均斜度はと言うと9%を超えるらしいので気が滅入ります。

有間ダムの厳しいところは斜度もですが、登り始めてから厳しい区間が終わるまでずっと木に囲まれた薄暗い不変的な景色が続くことも要因の一つだと思います。全く気が紛れない、、、

BBQ場スタート6~7kmで登りに変化が現れるのですが、それ以外は正直言うと色々対策をしたり距離を数えたりは無駄な気がします。

ただただ無心。心に雑念を持たず、筋肉の疲労を感じず、風もなければチェーンの音しかしない、ただ自然と一体に無になる。

気付いたらクリア!恐るべし有間峠!

そうすると・・・次の瞬間、いきなりゴール!

いまStravaを見たらなんと1時間25分ほどかかってました。出力は68W(笑)

しかし経過時間がどのくらいかなどは全く自覚がありませんでした。恐るべし、あんまり覚えてない有間峠!写真もここでしか撮ってませんでしたw

対向車が降りてくる可能性があるので、記憶は飛んでも左側はキープしておきましょう、、、

道は最悪だけど景色は最高な秩父ダム

有間峠を登り、進行方向に下ると秩父に降りていくことができます。

この下りが実は結構キツいです。

ガタガタな路面と連続したグレーチング

やっと登りきった有間峠、あとは下りだ~と思っていたらこれがかなりキツい。

下りの斜度もかなりのもんで、尚且つ路面状況は陥没などもありかなり悪い。

そして急な斜面に対して水平に設置されたグレーチングはかなりの段差を作り出して、唐突にそして頻繁に現れてはハンドルに衝撃を与えてきます!!

あーっ、物凄くイラつく下りなんだぜっ!!

しかし、大きな湖の上に見える赤い橋、あの絶景は本当に素晴らしいです。時間の制約と下りの苛立ちが無ければ写真を撮ってましたが、あの景色は今まで見たどの湖よりも良かった気がします。

私は自然と人工物の組み合わせがとても好きなので、次にもし行くことがあればカメラは必ず持って行きたいと思いました

緩やかな下りが続く秩父からの復路

秩父に到着したらお腹ペコペコだったのですが、時間は既に16時近く。どうやら名物らしい「わらじカツ」のお店は軒並み中休みで道の駅は大混雑。諦めて信頼の吉野家でご飯を食べました(笑)

体力が戻ってきて気合いを入れ直し自宅へと向かったのですが、実は秩父からは何も考えず国道299号で帰ってきました。

後になって少し調べてみたら「299号はお勧めしない。特に正丸トンネルは自転車向きじゃない」と色んなところで言われていてあまりお勧めできないルートのようなんですよね~。ただ、私個人は非常に楽しいコースでした。

超長い正丸トンネル

秩父の山は道が悪い印象がありましたが、秩父から飯能方面へ向かうルートはかなり道が良く、最初に1kmほどの軽めの坂を登りきれば、後はサイコンには斜度が表示されないくらいの、でも確実に下りと言う最高に気持ちの良い道がずっと続きます。

途中に出てくる正丸トンネルは何と長さ2km!秩父から飯能までは下りなので、凹凸や湿ってる部分を避けて路面状況をしっかり見て走ればそこまで気にならないように感じました。実際、1回も車に抜かれなかったです。

飯能から秩父に向かうときは登り坂なので車へ気を使って大変かもしれません。・・・とは言え、全く記憶にないのですが昨年飯能から秩父へ走った時は正丸トンネルを通った記録がStravaに残っていたので、そこまで無茶苦茶じゃなかったのかと思います。感覚がおかしいのかも?

正丸トンネルの後も相変わらず緩い下りが続き、ブレーキを握らなくても良いのも楽であっという間に飯能近辺に到着。

個人的には緩やかな斜面を高速巡航できるのは楽しかったので、この気持ち良い道を外す手は無いかなと思いました。ちゃんPが一緒の時や誰かと複数人の時は2kmのトンネルは長いので素直に輪行かなぁ。

不安しかない飯能を走ってみて

やっぱり有間峠は凄いなぁと思いました。もう腰が張って張って、2日間は腰回りが筋肉痛でした。

また、200km近くロングライドした後は暫くペダリングの調子が良い気がします。関節が柔らかくなってるのか効率良いペダリングに矯正できているのか。

今回のこの効果は感じられて、腰の筋肉痛が取れた後は背筋が多少鍛えられたのか、暫くは巡航の調子が非常に良かったです。

と言うことで、それ以降ちょっと背筋を鍛えてみたりして(笑)

200km時点での時刻

ちなみにブルベを想定して200km時点での時間を見てみたのですが、AM6時に出てるので14:06かかっててもしこのルートが200kmのブルベコースだったら残念ながら私はDNFでした。補給の時間などをもっとスムーズにすれば行けるかもですが、まぁカフェキキさんを外す選択は無いので、やっぱり走力アップでしょうかね(笑)