初めての300km 2019BRM413 西上州300を完走しました
昨年初めてのブルベに挑戦し、200を4本走った後に遂に自分史上最も長い300kmを走ってまいりました。
結果から言いますと、無事認定をいただけました!わーわー
では振り返ってみましょう。
簡単に言うとパワーメーターはずるい
ちなみに、この300を出る前にチームメイト達と筑波山を走るBRM324つくば200というBRMに参加したのですが、つくばの山に阻まれてDNFしました。・・・が、私は内心全く余裕でした。
これ、薄情とかそういうのではなくて、客観的に見て練習量が違いすぎます。
本格的に走ってる人と比較すると少ないと思いますが、今年に入って月平均400kmは走ってるのでもう200kmであれば、相当登りがキツイ、風が常に向かい風、機材トラブルしたといったことがない限りはDNFはしないで済みそうな気がしていました。
が、300は正直なところ、夜間に山間部を単独走行、深夜0時を回った深夜ゴールでの睡眠不足、サドルによる尻の痛みなど未経験なことが多く、不安要素が沢山あり久しぶりに前夜寝付けないという事態に見舞われました。
寝る技術・・・この技術も磨かなければなるまい!そう思ったりもしたんですが、ところが終わってみると大安定。特に問題も無く走ることが出来てしまいました。
そう、それが見出しのとおりパワーメーターのお陰かと思います。
気持ちも何も関係ない、ただ決めた数字に従うのみ
300kmという距離を走るにあたって、この日は過去最長の235km走った時のことを思い出しながらペース配分に気を付けることにしました。
私のFTPは200wなのですが、トレーニングで言うところのテンポ(L3)という強度に入らないあたりのL2あたりの150wをキープすことを心掛けました。
終盤は恐らく150w出すのはきついだろうから、序盤飛ばしたくなっても我慢して150wをキープ、もしくは超えないことを決め込む感じです。
パワーメーターが無かった頃にはできなかった走行プランです。で、これが的中と言うか、怖いぐらいに終始何も起こらないライドになりました。
勿論、坂を登っても150wキープなため、時速が6km/hくらいになっても全く気にせず150wキープ。
下りは基本的に脚を休めることを考えて居るので関節が固まらないくらいに脚を回す程度で、登りに関しても平坦同様で疲労感を感じることはほぼありませんでした。まぁなんせ150wにキープしている訳ですからね(笑)
残り100kmまで、気持ちは終始弱気だったんですが、あまりの何も起こらなさにペース配分の重要さとペース配分におけるパワーメーターのチートっぷりはずるくて頼れると思いました。
西上州300の攻略は温度変化・・・ですかね
終始楽しく走れたので苦労した点などはちょっと分かりません。オフィシャルのページか試走レポートだったと思うのですが、このルートは序盤に山があり中盤以降はずっと緩やかな下り基調なので前半で貯金を稼ぐ必要はないとあった通り、もう気にしないで頑張らないで楽しくリラックスして走るというのが良いかと思います。
重要なところと言えば、このシーズンに配置されたとしたら気温の変化が大きいところかと思います。
この日は朝から快晴で、スタートの7時頃はウィンドブレーカーを着ても若干寒い感じでしたが、結局は25度にまで気温は上昇!PC1ではところどころから「インナー間違えた」や「メリノウール履いてきちゃったよ~」などという声が。
ところが、秩父を超えた辺りでは空気がやや冷たくなり、非常に長い湯の沢トンネルの中はひんやりと寒く、下仁田辺りでは止まると汗冷えを気にしなくてはいけないくらい風の冷たさが気になるようになりました。
帰りが下り基調なこともあり、個人的には冬物グローブを持ってきて良かったと思いました。もう数度低かったら凍えていたかもしれません。
実は前日寝付けなかったのは着ていくものを迷ったことが大きかったこともあり、ネットで情報を漁ってもこの時期の参考になる記事を見つけられなかったこともあります。
ということで、もし今後この時期開催の西上州300に出る人が居た時のために参考に着ていたウェアを書いておきたいと思います。
- 長袖インナー(速乾性)
- 長袖ウェア(裏起毛ではない通常品)
- 春物のロングレーパン
- 防風ロングパンツ(レーパンに重ね履き)
- BUFF(ネックウォーマー替わり)
- 防風ベスト(日中は脱いだけど荷物になって邪魔だった)
- 極薄のウィンドブレーカー(若干風を通す)
- 通常のサイクルキャップ
- 冬用グローブ
- SPDシューズ
ウィンドブレーカーは極薄ではなくて風を通さない物の方が良かったと思います。私のは多少風を通してしまう薄いタイプだったので夜は寒かったです。
レーパンはもうショートタイツの人も居ましたが、私は防風パンツをはかないのであれば裏起毛かな~と思いました。
初めての300kmを完走してみて
300を走ってみて思ったのは長いってこと。当たり前ですが長い!以前、青山学院の天才ランナーが社会人になってマラソンをやめた理由が「ただ同じことを繰り返す時間が苦痛」と言っていたのですが、ちょっとこの気持ちが分かるような気がするんです。
勿論、その人とは全然こなしてきた数が違いますけど、正直なところスタートして50km走ったところで「まだ6分の1かぁ」と気持ちは重く、150km走ったところでも「200なら残り50、あと少し!ってなるのに、ここから半分まだあるんでしょ~?」とか、ブルベに参加するならSRに憧れると思うのですが自分の心理としては「600だったらこれでまだ4分の1ってなんだよ・・・」などと、出る予定もない先のことまで嫌になってしまって先が見えない状態に。
尻の痛み以外はなんだか走れそうな気はするものの、残り100kmになった時に「よしっ、あと100kmなら全然余裕だ!早く帰ろう!」と帰りたいがために出力を上げてペダルを回しまくるくらいになってしまったのは、逆に精神的な弱さやモチベーションのコントロールの面で自信喪失ではありました。
走り終わった翌日からまるまる2日間、脚が激しい筋肉痛に襲われたのは誤算で、フィットネスの意味では非常に効率が良い気がしたので、そういう意味で300に対してはモチベーションは高まったのですが、400以上は「・・・」という感じです。
西上州300の感想
相変わらず、ブルベの雰囲気は良かったです。「みんな事故なく安全に帰ってきておくれよぅ」という雰囲気があり、時々参加者同士が声を掛け合いながら走る感じは良いですよね。色んな人が居るのであまりコミュニケーション能力を求められずに済むし。
序盤は坂が多いですが、後半は本当にスイスイ行けたと思います。群馬から東京に帰る途中、秩父の手前は谷になっているせいか必ず向かい風になるような話をしている人が居ましたが、荒川沿いや千葉の房総のような強風はまだ吹きにくい感じもしましたし。
また、下仁田ネギを買って、パニアバッグに詰め混んで走ってる人などもいて、そういった部分でもブルベな雰囲気を楽しめました。
初の300を経験してみて
正直なところ、気負いしていたところが多すぎてちょっと勿体ないことをしたと感じているところもあります。
最も大きな点で言うと、荷物をもって行き過ぎたこと。そもそも私はあまり食に興味がないこともあるので、その場で臨機応変にグルメを楽しむことが無いのに、大掛かりな鍵を持っていったこと。そしてカメラをもっていかなかったこと。
休みの日にプラッと200kmを走るのであれば、大した装備を持っていかないのにブルベになると色々持って行ってしまうのは気負いしているせいかなと感じます。
いつも通り、平常心で適当に出る感じになれば、もっと写真を撮ったり楽しめたのかなと思います。こうやってブログを書いていても写真を撮ってないことで、冒険感や旅感も若干薄めに感じます。
今回出て見て何となく自分が楽しいと感じるようなものがまた見えてきた感じがしていて、ブルベはフィットネス目的で200と300を今後も継続して出てみるのが楽しいように思えています。
その中で別の走る楽しさが見い出せてきたらラッキーってことで、その時は400とか600とかSRかなと。今はのんびり今楽しいと思う楽しみ方を普段のライドの延長上として楽しんでみようかと思います。
終