2019 房総グランフォンド S級を走りました

イベントグランフォンド

大きな山が無く日本一標高が低い県として知られる千葉県ですが、そんな中で獲得標高3,400mを超える房総グランフォンド S級を走ってきました!

目線を入れてますが、とても満足気

房総グランフォンドとは

房総グランフォンドとは房総の坂道を中心にサイクリスト向けの情報を発信しているボーソークライマーズさんが企画したライドイベントです。

参考:ボーソークライマーズ

過去に亀山ホテルと開催した亀山グランフォンドなどがあり、2018年からは鹿野山ビューホテルと協力し、より屈強な山岳コースを開催しています。

参考:【公式】かずさリゾート鹿野山ビューホテル|千葉の観光・ビジネスに

参加方法が独特で、Webサイトからスタートするタイミングで申し込むことで参加になるため、春から12月頃までの開催期間中であれば、自分の都合や天候に合わせて気軽に参加ができます。※駐車場は前日までに要予約

参加費は2,000円かかりますが、ゴール時に支払うことになり(リタイア時はかからないっぽい)、完走証とプリンかアイスを貰え、お風呂が利用できます。

房総グランフォンドには、160km 3400upのS級と120km 2400upのA級があり、山がないと言われている千葉県でも十分に楽しめることができます。

参考:房総グランフォンドとは

房総グランフォンドに挑むなら今がチャンス!

昨年、この屈強なイベントがあることを知り、いつか走ってみたいと思っていました。

しかし、昨年はなんと4000upの未知なる獲得標高の設定!?

さすがに走行時間を計算すると深夜帯の走行が必須になるため決心できぬ時間だけが経過してしまっていたのですが、今年になり若干難易度が調整され2019年度版が公開されたことで、GWにロックオン。

鹿野山ビューホテルの駐車場。この時7:30でしたが濃霧で何も見えず・・・

日照時間も長くなり気温もそこそこで走りやすいこのタイミングを利用して獲得標高3400mのS級にチャレンジしてきました。

やっぱり千葉好きで、「千葉は走りやすくて楽しい」と思ってる身としては、この類のイベントを見過ごす訳に行かなかった訳です。

千葉の魅力は濃いグリーン

S級だけですが完走した経験から房総グランフォンドの魅力をズバリ一言で言うならば、千葉県房総エリアの山岳スポットを総ざらいできる!というところです。A級とS級、合計2回走るだけで千葉県南房総の全ての坂を抑えることができるんじゃないかと思ってしまうくらい充実したバラエティ豊富な特徴的な坂たち。

GWの亀山湖はボートが沢山

ちなみに、A級はS級をショートカットするのかと思ったら大間違い。清澄山はA級のルートにしか入っていなかったりと、S級をクリアしたからとA級はもういいやとならないような設定にもなっています!

知らなかった道は自分至上最強の激坂

そして、S級を走ってみて未知なる発見があったかというと・・・知らない坂が1箇所ありました!凄い!

南房総はかなり走っていて、ブルベでも3本走っているし、色々なスポットをまとめてきましたが、まだありました。

しかも今回の坂は私史上最強の激坂でした。

私は激坂には大きく2つの要素があると思っています。

一つ目は斜度がキツめの見た目で分かるインパクトが強めな坂で、だいたい18%くらい斜度があると自然と口から「うわぁ・・・」と声がこぼれるのですが、もう一つは10%越えの坂が暫く続く長い長い坂で、こちらは「馬鹿なんじゃないのか」と自然に悪態がこぼれる傾向にあります。

のどかな田園風景に突如として現れる激坂w

埼玉の子ノ権現を初めて登った時は、こんなとこ登れないよ~と思ったのですが、その時よりも驚きは大きくサイコンの斜度が24%と27%を行ったり来たりする感じは、脳髄へビリビリきて1度で2度楽しめる強烈な坂があったんです。

坂の名前、、、何かあるのかなと思ってStravaのセグメントを見ると「鬼坂」の表記。とてもしっくり。ちなみに、どデカい蛇が横たわっていたりするおまけも(笑)

S級を走るアドバイス

そんな房総グランフォンドですが、S級を走ろうと思ってるけど悩んでるという人にアドバイス。

これから暑くなると思うので最も気を付けるのはやはり気温による体力の消耗かなと。自販機を含め補給ポイントはかなりありますが、ダブルボトルが良いと思います。

日照時間は長いですし夜間の寒さはあまり気にしなくて良いので荷物は減らせるかと思います。

タイムを気にしないのであれば、坂はとにかく体力温存で自分が考えてるよりももう一段階力を抜いて楽に登るのが良いかと思います。

夜の鹿野山。登り途中は街灯がほぼ無く流石に不気味

スタートが早い時間であればあるほど有利です。私は8時スタートで19時頃ゴールでした。

またDNFすることを考えてエスケープできるルートを幾つか想定しておくのが良いと思います。

と言っても東京湾側に出てしまえば坂は少ないので、どのようにして海側に出るかなどルートをある程度想像しておくと気持ちとしても楽になるかと思います。

総評

千葉方面に住んでいる人はなかなか坂を登ることができず、神奈川や埼玉の人をうらやむこともあると思うのですが、とにかく車の少なさで千葉はピカイチなので、アップダウンを気持ち良く走るという経験は千葉が最も有利なんじゃないかと思うんですよね。

その中で、房総グランフォンドなどで坂を知っていれば強度のコントロールもしやすくなっていいかと思います。

まぁ、S級は鹿野山の目の前まで来て、そこから30kmほど無駄に走るようなコースレイアウトではあるんですけど。

鹿野山のふもとに到着し、若干雨が小降りに。

ちなみに、私が走った時は鹿野山周辺のみ天候が雷雨で、ゴールを目の前にしながら30kmの間1時間半ほど大雨に打たれるという過酷なラストだったのですが、びしょ濡れの私に困るそぶりも見せずに対応してくれた鹿野山ビューホテルの心温まる対応も良い思い出となりました。

ちなみに、ホテルのすぐ隣にある「鹿野の森(ろくやのもり)」のお土産屋さん、17時までしかやってませんが売ってるプリンが絶品なので是非。グッズもかなり豊富です。

参考:鹿野の森 いくべさ よるべさ