ロードバイク用 シューズのサイズ、選び方
スポーツバイクのビンディングシューズについてどうやって選べば良いのか、選び方を調べると色々と情報が出てきますが、以前ちゃんとシューズを選んだ時に教えて貰ったことは全くネットでは聞いたことが無い内容でした。
今回は、自転車用のビンディングシューズの選び方について紹介します。ちなみに受け売りです。
パワーの伝達に重要なのはフィット感と素材
ビンディングシューズはペダルとシューズを固定して、ペダリングのロスを無くすためものです。という事はなるべく遊びが無い状態であることが望ましい・・・これがベースの考え方になります。
遊びが無いという事は、
- 足にフィットするシューズの形
- フィットするサイズ
- たわみの無い硬さ
という3点が重要になってきます。
この3点を意識して、自分の使用用途に合わせて調整していくと自信を持って選んでいけるのではないかと思います。
シューズ選びに最も重要なのはサイズ
シューズの形や素材などは、メーカーや型によって違ってくるので自分に合うものを探すしかないですが、重要なのがそこから自分にあったサイズを選ぶことです。
シューズは効率を意識してきつめのサイズが良い?
血流が悪くなって運動効率が落ちる・・・などは良くないですが、前述のとおりでロスをなくすためには足にフィットしてることが重要です。
甲の高さについてはシューレースで締められるので、より意識するのは足の幅と前後の長さかと思います。特に注意するのは調整が全く効かない前後の長さです。
基本的にはつま先が当たるくらい隙間が無いピッタリのものが良いそうで、そこから自分の走り方に合わせて選んでいくと。
例えば、短時間でのレースであれば歩けなくても問題ないので遊びの少ないぴったりしたものを。ロングライドをするのであれば長時間のライドになるため少しゆとりのあるものを。観光や普段使いするのであれば柔らかめな素材のものを・・・と選んでいく感じです。
シューズの履き方
シューズの履き方は基本的にかかとに合わせます。
つま先を上げて、かかとを地面に押し付けて履くのも効率的です。試着時は注意!
ただし、軽量化でカーボンを使っているシューズはかかとを地面にガンガンたたきつけて履くと割れる危険性があるので、壊れないようにかかとを押し付けて履くのが良いと思います。
シューレース(ベルクロやBOA含む)は「こんなに締めても大丈夫?」ってくらいきつく締めると効率が上がります。
中でも重要なのが足首で、ここが締まっていればシューズがずれにくいためロスを抑えることができます。
クリートの装着位置にも注意
適正サイズを買えば問題無いですが、足先が1cmも余ってしまうような極端に大きなサイズを買ってしまった場合、クリートの取り付け位置が合わない場合があり、ロスが大きく非常に疲れやすいセッティングになってしまう可能性があります。
たかだか数cmでしょ?と思うかもしれませんが、クリート位置は重要で、サイズ選びはクリート位置にも影響していると頭の片隅に置いておいても良いかと思います。
パワーの伝達、歩きやすさ、調整のしやすさを意識する
シューズ選びにはロスを防ぐためにフィットすることが重要だと分かったところで、数ある種類の中からどうやってシューズを選んで行けば良いか実際に自分の用途に合わせて買うってどういうことか、どうやって選んでいくかが分かんないですけども・・・
そういう意味では「パワーの伝達」、「歩きやすさ」、「調整のしやすさ」という観点で見ていけば選びやすいかと思います。
パワーの伝達を重視する
足にフィットし、素材のたわみによるロスを防ぐという観点。足へのフィット感は先の通り、なるべく隙間が無いピッタリのものを選ぶのが重要かなと。
また、素材がカーボンのような硬い素材を選ぶとロスが少なくなると思います。
ただ、歩きにくく、足の痛みも出やすくなりますよね。
歩きやすさを重視する
歩きやすさであれば、多少サイズに余裕を持たせたり、素材も多少軟らかいものを買うのが良いかと思います。
また、SPDシューズという選択もありで、SPDの中でも軟らかいスニーカータイプのものから厚手で硬めの革素材まで様々あるので、フィット感や固定力と歩きやすさを天秤にかけて選んでいくのが良いかと思います。
SPD-SLで且つカーボンでサイズもピッタリ・・・はなかなか歩きにくいと思います。
調整のしやすさを考える
個人的にはこれが非常に重要だと思っています。
サイズが重要なのは前述しましたが、用途に合わせて靴を履き替えるなんていうのは費用面でも利便性でもなかなかできないことだと思います。
とは言え、例えばヒルクライムの時には引き足を良く使うのでなるべくフィットさせたいし、ロングライドで一定ペースで楽に走る時は少し余裕を持って融通がきけば助かりますよね。
もっと言うと、ロングライド中に暫く登りが続くときはシューズを締め、冬で足先が寒いときは、つま先だけ締め付けを緩めることで血流を促進させるなんて工夫ができる訳です。
そうすると、最低でもつま先、甲、足首がそれぞれ独立して3点でシューズを固定できるようになっているのが重要かと思います。そして、この独立したシューレースをなるべく少ない労力で調整できるのが良いかなと思っています。
それで言うと、つま先、甲、足首の順で「ベルト、ベルト、ベルト」か「ベルト、ベルト、BOAかバックル」が良いんじゃないかと思うんです。
BOAが2つ以上や、もしくはBOAが1つだけで靴全体を締め付けてしまうタイプは部分的な調整ができなくて、あまり良くないんじゃないかと感じています。
・・・まぁ、そもそもそこまで気にしいないという人であれば良いですけども。
まとめ
シューズの選び方としては、「フィット=パワー」と考えてなるべくジャストフィットのものをベースに、緩ければパワーロスが起こるのを理解してパワーと快適性のトレードオフを意識していくというところです。
私はSPD-SLのシューズを含めて、ビンディングシューズを4足買った経験がありますが走りを重視するならぴったり目、痛くならない程度に少しきついかな?くらいで選ぶのが良いと思います。
初めての1足から「絶対間違いない買い物をする!」とは思わず長い自転車人生において、良い靴に出会う第一歩くらいの気持ちで買うのが良い買い方だと感じています。
また、とにかく高価なシューズが良いと決めつけず、使い方を想像して購入するのが良いと思います。
終