キャリパーブレーキ BR-R7000とBR-R8000の比較
最近、BR-R7000を購入しました。
そして、BR-R8000→BR-R7000へと換装。
何でわざわざダウングレードしたかというと、別の自転車のためにブレーキを購入したのですがやっぱりグレード差?感じてみたいじゃないですかw
なので、効きをなるべく公平に判断すべくCAYOに取り付けてみたのでした。公正を期すためにシューは新品ではなくR8000で使ってたものを使いました。
R8000に比べ、R7000の性能は低いか
最も気になったのは制動力への影響なのですが、その他含めて今のところは気になるところは殆どありませんでした。
制動力に違いはあるか
制動力を何かしらで計測した訳ではなく感覚値でしかないのですが、結論から言いますと全くもってR7000が劣るとは感じませんでした。
逆に意識してたせいか「こんなにブレーキ効くんだっけ?」と慌ててしまいました(笑)
ちなみに私はBR-5800よりも更なる制動力を求めてBR-R8000に乗せ換えた経緯があります。
旧105(5800)からR8000に変更した時は非常に大きな違いを感じましたが、R7000にダウングレードしてもR8000との違いは感じなかったので、やはり旧シリーズと新シリーズの違いの方が格差は大きいのではないかと思います。
「新旧の違い>グレードの違い」という感じです。
BR-R7000の剛性感や安定感
唯一気になったのは、時々ブレーキレバーを緩めた時に「パキン」と音がすることがあります。これはちょっと意味不明なんですがひょっとするとR7000にはスタビライザー(?ブースターブリッジ)が無いことが影響しているのかな?とか。
スタビライザーは、アームの間に取り付けられたプレートでブレーキ時の振動・・・俗にいう「ビビリ」を解消するようなのですが、まだR7000でもビビリが気になったことは無いので、あまり目立ったところでは見つかりませんでした。
アームが挟み込む力や剛性に関しては弱い感じはしないので、ひょっとしたら前後への剛性の違いなどあるのかも?
BR-R7000とBR-R8000の性能以外での違い
とりあえず200kmほど走ってみましたが、重量は20gほどしか変わらないし性能での比較はホビーライダーであればあんまり意味が無いのかなと思います。
その他、性能以外で気づいた違いについて紹介したいと思います。
やはり見た目はR8000の方が高級感がある
R8000は見た目が非常に良くてマットブラックと艶ありのピアノブラックがツートンになってるんです。これが細かいことなんですが、非常にお金がかかっているように見えます。
対してR7000は、ブラック(シルキーブラック)に関しては、金属にブラックの塗装をして上からクリアを吹き付けたような見た目で、艶はあるんですがピアノブラックのような透き通った質感を感じません。
バイクの見た目に拘る人はこの点も重要かと思います。
ただ、R8000は1色の展開に対して、R7000はブラックとシルバー(スパークシルバー)の2色展開なのが良いですね。もともと初めて買ったロードバイクにはBR-5800のシルバーをつけていたんですが、これがとても良いアクセントになって、別にクラシックなタイプじゃなくてもかなり似合います。
特にフレームが細いタイプの自転車であれば敢えてブレーキをR7000のシルバーにするというのも手かと思います。ロゴは擦れば消えそうだし(笑)
アジャスターボルトの見た目と使いやすさ
ここは完全に好みだと思うんですが、R7000の方がケーブルアジャスターの見た目が野暮ったく見えます。ただ、個人的には慣れの問題もあって使いやすさはR7000の方が上に思います。
そんなことは無いのかも知れませんが、このアジャスターはR8000の方が素材がプラスチックのように脆そうで回すときに気を使っちゃうんですよ。ただグレードの違いは重量もありますので、そういった意味では細かいところですがR8000の方が小型で軽くなっているのは言うまでも無いですね。
また、ピボット部分(?)の留め具がR7000の方がシルバーで極端に見た目が安っぽく感じます。・・・これ、もうちょい何とかできたんじゃないの?と。
コストパフォーマンス
BR-R7000はネットで見ると7,500円くらい。対してR8000は10,000円くらいです。その差、2,500円前後。この差は年齢によって(可処分所得によって)だいぶ印象が違うと思うんですが、あくまでホビーライダーとしての使用で、性能を気にするのえあればR7000で良くて頑張ってR8000を買う必要も無いと思いました。あくまで主観ですよ。
アルテグラかっけーっ!という、見た目の違いと特に高級感が気になるのであれば2,500円以上の価値はあります。絶対R8000です。
まとめ
BR-5800と比べるとBR-R7000は全くの別物でとんでも無く静動力は高くなっていて、BR-R8000とも遜色無い印象でとてもオススメです。
とまぁこのエントリーでBR-R7000は良いと書いてきたんですが、BR-R8000を使っていた経験からするとやっぱりちょっと気になるところがあって、それは何と言うか「信頼感」なんですよね。
ビビリがおきにくいスタビライザーとかピボット部分とかアームの質感とか。R7000に比べてR8000は何でか「壊れない」という根拠無い信頼があるんです。
最初に使うブレーキ、もしくは完成車付の廉価ブレーキから初めて交換するブレーキがBR-R7000であれば全く問題無いと思って全力でオススメします。本当にこの性能は凄い。
だけどもR8000からR7000へダウングレードした時の得体も知れない不安感みたいなものは今回初めて感じました。変速ではなく制動力に関係する重要なパーツだからでしょうか。恐らくDURA-ACEのグレードを使っている人なども同様のことを感じるのではないかと思います。
なので、ブレーキに関しては機材のアップグレードするなら良いものの、ダウングレードに関しては精神的に楽しくないことを意識しておいたら良いんじゃないかと思います。
終